ドコモ光が急に接続できなくなると在宅仕事やオンライン授業、動画視聴など日常のあらゆる場面に大きな支障が出てしまいます。
実は、ドコモ光がつながらない原因の多くは「ちょっとした設定ミス」や「機器の不調」「一時的な通信障害」によるものがほとんどです。
この記事では、ドコモ光が接続できない主な原因と、専門知識がなくても今すぐ試せる対処法をやさしく解説します。
「Wi-Fiが急に遅くなった」「ルーターのランプが光らない」「インターネットに一切つながらない」といったトラブルを最短で解決したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ドコモ光が接続できない原因と対処法
ここからは、ドコモ光が接続できない原因と対処法を解説していきます。
1. ONU（回線終端装置）・ルーターの不具合
ドコモ光がつながらない原因として最も多いのが、ONU（回線終端装置）やルーターの一時的な不具合です。
これらの機器は24時間稼働し続けるため、熱がこもったり、内部で通信エラーが起きたりすると接続が不安定になります。
また、LANケーブルの緩みや故障といった物理的トラブルが原因になることもあります。
よくある原因
- ONU／ルーターが長時間稼働して熱を持っている
- 内部で通信エラーが発生している
- LANケーブルが抜けかけている、または断線している
- 電源アダプタがしっかり挿さっていない
対処法
- 機器をすべて電源コンセントから抜き、1〜2分放置して再起動する
→ 熱が冷め、通信エラーがリセットされることで回復するケースが多いです。 - ONUとルーターの配線（光ケーブル、LANケーブル）が正しく挿さっているか確認
- LANケーブルを別のものに交換してみる（古いケーブルは速度低下や断線の原因）
- ルーターのランプが消灯している場合は、電源アダプタの差し込みを再チェック
特に「ランプが点滅したまま復帰しない」「Wi-Fiは飛んでいるのにネットだけつながらない」といった症状は、機器の軽いエラーであることが多いため、まずはこの手順を試してみましょう。
2. Wi-Fiルーターの設定ミス
ドコモ光が接続できない原因として意外と多いのが、Wi-Fiルーター側の設定ミスです。
特にSSID（Wi-Fi名）やパスワードの入力間違い、周波数帯の選択ミス、接続台数オーバーなどは、誰でも起こしやすいトラブルです。
よくある原因
- Wi-FiのSSID／パスワードを入力し間違えている
- 2.4GHz／5GHzの周波数帯を誤って選んでいる
- 接続端末が多すぎてルーターの処理が追いついていない
- ルーターの設定を変更した際に誤ってWi-Fi機能をOFFにしてしまった
- WPA3など、セキュリティ設定が端末と合っていない
対処法
- ルーター裏面に記載されたSSID（Wi-Fi名）とパスワードを確認して正しく入力し直す
- 5GHzでつながらない場合は、2.4GHzに切り替えて接続してみる
→ 5GHzは高速ですが電波が壁に弱く、距離があると途切れやすい特徴があります - 使っていない機器（スマホ、タブレット、テレビなど）の接続を解除して台数を減らす
- WPA2に変更して接続を試す（端末が古い場合、WPA3だとつながらないケースがある）
- ルーター設定画面に入り、Wi-Fi機能が無効になっていないか確認する
- SSID（Wi-Fi名）は似たような名前が複数あるため、別の近隣のWi-Fiに誤接続しているケースもあります。
- 新しいスマホやパソコンを購入した場合は、古い設定が残ってうまく接続できないことがあります。
- マンションでは周囲の電波干渉により、特定の周波数帯が混雑してつながりにくくなることもあります。
もし「Wi-Fiは表示されるのに接続できない」「以前は使えたのに突然つながらなくなった」という場合は、まずSSID・パスワード確認や周波数帯の変更を試してみましょう。
3. パソコン・スマホ側の不具合
ドコモ光がつながらないときは、回線やルーターではなく、パソコン・スマホなど接続する端末側に問題がある場合も少なくありません。
端末内部のネットワーク設定が乱れていたり、OSの不具合が影響している可能性があります。
よくある原因
- 機内モードがONになっている
- Wi-Fiの設定がOFFになっている
- スマホやPCのネットワーク設定が乱れている
- OSやアプリのバグによって接続が不安定になっている
- 古い端末で、最新の暗号化方式（WPA3など）に対応していない
対処法
- スマホやPCの機内モードをOFFにする
- Wi-Fi設定を一度OFFにしてから再度ONにする
- 端末を再起動する（内部設定がリセットされ改善するケースが多い）
- ネットワーク設定をリセットする
→ iPhone／Androidでは「ネットワーク設定のリセット」機能があり、Wi-Fiの不調が改善しやすい - OSやブラウザが最新バージョンか確認し、アップデートする
- 別のブラウザ（Chrome、Safari、Edgeなど）に切り替えて接続を試す
- 古い端末の場合は、Wi-Fiルーター側のセキュリティ設定をWPA2に変更して試す
- スマホやパソコンは内部処理でWi-Fi接続を自動制御しているため、たまに誤作動を起こすことがあります。
- 特にOSアップデート直後はWi-Fiが不安定になるケースがあります。
- 端末が多くのアプリを起動していると、ネットワーク処理が重くなり通信速度が遅くなることもあります。
上記の対処法を順に試すことでほとんどのケースは改善します。
4. ドコモ光のエリア障害・メンテナンス
ドコモ光が急に接続できなくなった場合、自宅の機器トラブルではなく「ドコモ側の障害」や「設備メンテナンス」が原因になっていることもあります。
特に大規模な通信障害が発生していると自分の環境をどれだけ確認しても改善しないため、まずは現在の障害情報を確認することが重要です。
よくある原因
- ドコモ光の提供エリアで大規模な通信障害が発生している
- 利用中のプロバイダ（ぷらら、OCNなど）が障害を起こしている
- 夜間の設備メンテナンスが実施されている
- 地域の工事や自然災害で光ケーブルに影響が出ている
確認方法
- ドコモ公式サイトの「故障・通信障害」ページで最新情報をチェック
- X（旧Twitter）で「ドコモ光 障害」「ドコモ光 つながらない」などで検索
- プロバイダ公式サイトのお知らせ欄を確認
- 近隣住民や家族の端末もつながらないかどうか確認する
- 障害が発生している場合、自宅側でできる対処はほぼありません。復旧を待つしかありません。
- SNSではリアルタイムの目撃情報が集まりやすいため、公式ページより早く障害を把握できることがあります。
- 大規模障害の際は、復旧後もしばらく混雑で速度が不安定になることがあります。
どうしても早く使いたい場合の応急処置
- スマホのテザリングを使って一時的にインターネットへ接続する
- モバイルWi-Fiや無料Wi-Fiスポットを活用する
- 仕事の場合はVPNを利用して外出先から安全に接続する
ただし、障害発生時は情報を早めにつかむことで、ムダな設定変更や機器チェックを避けることができます。
5. IPv6未対応・プロバイダ設定の問題
ドコモ光はプロバイダによって接続方式が異なり、特にIPv6（IPoE）に対応していない場合や設定が誤っている場合、速度低下や接続不可の原因になることがあります。
IPv6は混雑の少ない回線を使えるため安定性が高く、ドコモ光では利用を推奨されています。
よくある原因
- 契約しているプロバイダがIPv6（IPoE）に対応していない
- ルーター側でIPv6がOFFになっている
- PPPoE認証エラーが起きている
- プロバイダから届いたID／パスワードを誤入力している
- プロバイダ側の障害で認証が通らない状態になっている
対処法
- プロバイダのマイページでIPv6対応状況を確認
→ 「IPv6対応」「IPv6オプション」「v6プラス対応」などの表記があるか確認 - ルーター管理画面にログインし、IPv6が有効（ON）になっているかチェック
- PPPoE接続を利用している場合、ID／パスワードを正しく再入力
- IPv6非対応のプロバイダを利用している場合は、IPv6対応プランへ変更を検討
- プロバイダの障害情報ページで認証障害が起きていないか確認
- IPv4（PPPoE方式）は夜間や週末に混雑しやすく、通信が極端に遅くなることがあります。
- IPv6対応ルーターを利用していない場合、IPv6接続ができず速度が安定しないことがあります。
- プロバイダのID／パスワードは1文字でも間違えると接続できません。コピペでの入力がおすすめです。
IPv6に切り替えるメリット
- 混雑回避で速度が安定しやすい
- オンラインゲームや動画視聴が途切れにくくなる
- ルーター設定の手間が少ない（IPoE自動接続）
設定を見直すだけで改善することも多いため、必ずチェックしておきたいポイントです。
6. 光ケーブルの断線・外側設備のトラブル
ドコモ光が全くつながらない場合、屋外の光ケーブルや建物内の配線設備に問題が起きている可能性もあります。
とくに台風・大雨・工事・老朽化などの影響で光ケーブルが損傷すると、家庭内の機器が正常でもインターネットは利用できません。
よくある原因
- 台風や強風で屋外の光ケーブルが揺れ、接触不良が発生
- 大雨や落雷で設備にダメージが出ている
- 電柱や道路工事の衝撃で光ケーブルが損傷
- マンションの共用設備（光ハブ装置）が故障
- 光コンセント内部の接続不良や断線
- ペットや掃除機などによる室内ケーブルの誤断線
今すぐ試せる確認方法
- 自宅の光コンセント（ONUに接続されている壁の口）のランプ状態を確認
- ONUの「光回線」ランプが消灯または赤色点滅していないか確認
- 室内の光ケーブルが折れ曲がっていないかチェック
- 近隣も同じタイミングでネットが使えないか確認（マンションで特に有効）
対処法
- 光コンセントや光ケーブルに明らかな損傷がある場合は、自分で触らずドコモに故障申告
- マンションの場合は管理会社にも連絡して共用部の設備点検を依頼
- 軽微な接触不良の場合は、ケーブルの差し込みを一度抜き差しして改善することもある
- 光ケーブルは非常にデリケートで、強く曲げたり引っ張ると簡単に断線します。
- 外側設備が原因の場合、復旧まで数時間〜数日かかることもあります。
- ペットや家具の裏にケーブルを隠している家庭では、思わぬ断線が起こりがちです。
その場合、自分で解決することは難しいため、早めにドコモへ故障申告するのが最も確実です。
まとめ
ドコモ光が接続できなくなる原因の多くは、ONUやルーターの一時的な不具合、Wi-Fi設定のミス、端末側のトラブルなど、簡単な確認と対処で解消できるものがほとんどです。
まずは「機器の再起動」「配線チェック」「SSID・パスワードの確認」「端末のネットワークリセット」など、手軽にできるポイントから順に試してみてください。
また、ドコモ側の通信障害やプロバイダの設定ミス、光ケーブルの断線など、自宅では解決が難しいケースもあります。
その際は、障害情報の確認やドコモへの故障申告を行うことで、原因を早く特定できます。
どのトラブルも、原因さえ分かればほとんどの場合は解決可能です。
落ち着いて一つずつ対処していけば、ドコモ光は再び安定して利用できるようになります。
困ったときは、この記事の手順を参考に迅速に復旧させましょう。
