Zoomが繋がらない、会議に参加できないといったトラブルは、テレワークやオンライン授業が当たり前になった今、多くの人が一度は経験しています。
「ミーティングに入れない」「接続中のまま進まない」「音声や映像が使えない」など、症状はさまざまですが、原因の多くはインターネット環境や端末設定、Zoom側の仕様にあります。
本記事では、Zoomが繋がらない主な原因を整理しながら、接続できない・参加できない時にすぐ試せる対処法を分かりやすく解説します。
会議前に慌てないためにもよくある原因と解決策を事前にチェックしておきましょう。
目次
Zoomが繋がらない原因と対処法
ここからは、Zoomが繋がらない原因と対処法をまとめていきます。
1、インターネット回線が不安定
Zoomが繋がらない原因として最も多いのがインターネット回線の不安定さです。
Zoomは音声・映像をリアルタイムで送受信するため、通信速度や安定性が不足していると「接続できない」「途中で切れる」「音声や映像が止まる」といったトラブルが発生しやすくなります。
特に影響が出やすいのは、
- Wi-Fiの電波が弱い場所で接続している
- 同じ回線で動画視聴やダウンロードをしている
- モバイル回線(4G/5G)の電波が不安定
といった状況です。
対処法
- Wi-Fiを一度オフにして再接続する
- 可能であれば有線LAN接続に切り替える
- 他の端末やアプリの通信を一時的に止める
- ルーターを再起動する

回線が安定するだけで、接続トラブルが一気に解消されるケースも少なくありません。
2、Zoom側のサーバー障害・障害発生中
インターネット回線に問題がない場合でも、Zoom側のサーバー障害やシステムトラブルが原因で繋がらないことがあります。
この場合、ユーザー側で設定を変更しても改善せず、「接続中のまま進まない」「会議に参加できない」「エラーが表示される」といった症状が発生します。
Zoomの障害が起きやすいタイミングとしては、
- 世界的に利用者が集中する時間帯
- 大規模なアップデート直後
- 一部リージョン(地域)でのサーバートラブル
などが挙げられます。
対処法
- Zoomの公式サイトや公式X(旧Twitter)で障害情報を確認する
- Downdetectorなどの障害確認サイトをチェックする
- しばらく時間を空けてから再度接続を試す
- 主催者側の場合は、参加者に状況を共有し待機してもらう

「自分だけ繋がらないのでは?」と不安になることもありますが、サーバー障害時は多くのユーザーが同じ状況に陥っているため、落ち着いて公式情報を確認することが大切です。
3、Zoomアプリ・ブラウザの不具合
Zoomが繋がらない原因として意外と多いのが、Zoomアプリやブラウザ自体の不具合です。
アプリの一時的なバグやキャッシュの破損、古いバージョンのまま使用していることが原因で「接続画面で止まる」「音声・映像が出ない」「会議に参加できない」といった症状が起こります。
特に多いケースとしては、
- Zoomアプリを長期間アップデートしていない
- ブラウザ版ZoomでキャッシュやCookieが溜まっている
- バックグラウンドでZoomが正常終了していない
といった状況が挙げられます。
対処法
- Zoomアプリを最新版にアップデートする
- 一度アプリを完全に終了し、再起動する
- スマホやPC自体を再起動する
- ブラウザ版の場合はキャッシュ・Cookieを削除する
- 別のブラウザ(Chrome/Edge/Safariなど)で試す
- アプリ版とブラウザ版を切り替えて接続する

「急に繋がらなくなった」「昨日まで使えていた」という場合は、まずZoomアプリやブラウザの状態を確認してみましょう。
4、端末やOSの一時的な不具合
Zoomが繋がらない原因としてスマホやパソコンなど端末側、またはOSの一時的な不具合が影響しているケースもあります。
長時間端末を起動しっぱなしにしていたり、バックグラウンドで多くのアプリが動作していると処理が不安定になりZoomの通信や動作に支障が出ることがあります。
特に起こりやすい症状は、
- Zoomが起動しない、途中で固まる
- 会議に参加できても音声や映像が出ない
- 「接続中」のまま進まない
といったものです。
また、OSのアップデート直後や、逆に長期間アップデートしていない場合もZoomとの相性問題が発生することがあります。
対処法
- スマホやPCを一度再起動する
- 不要なアプリやソフトを終了する
- OSを最新バージョンにアップデートする
- OSアップデート直後の場合は、端末を再起動してから再度Zoomを起動する
- ストレージ容量に余裕があるか確認する

他に思い当たる原因がない場合は、まず端末の状態をリフレッシュしてからZoomへの再接続を試してみましょう。
5、ミーティングURL・ID・パスコードの入力ミス
Zoomが繋がらない原因として意外と多いのが、ミーティングURL・ID・パスコードの入力ミスです。
一文字でも間違っているとミーティングに参加できなかったり、「無効なミーティング」「参加できません」と表示されることがあります。
特に起こりやすいのは、
- URLを途中までしかコピーできていない
- IDの数字を1桁間違えている
- パスコードの英数字の大文字・小文字を間違えている
- 全角入力になっている
といったケースです。
また、主催者がミーティングを終了していたり、開始前の時間帯に参加しようとしている場合も参加できない原因になります。
対処法
- URLは手入力せず、案内メールやチャットからそのままコピーして開く
- ミーティングIDとパスコードを再度確認する
- 全角入力になっていないかチェックする
- 開始時間になってから参加し直す
- 主催者にミーティングが開始されているか確認する

Zoomが繋がらない場合は、通信やアプリの問題を疑う前にミーティング情報が正しいかを一度落ち着いて確認してみましょう。
6、VPN・セキュリティソフトの影響
Zoomが繋がらない原因としてVPNやセキュリティソフトが通信を妨げているケースも少なくありません。
VPNを利用している場合、通信経路が変更されることでZoomの接続が不安定になったり、参加時にエラーが発生することがあります。
特に起こりやすいのは、
- 海外サーバーに接続しているVPNを使っている
- 会社や学校指定のVPNが常時有効になっている
- ウイルス対策ソフトやファイアウォールがZoomの通信をブロックしている
といった状況です。
この場合、Zoomが「接続中のまま止まる」「音声だけ繋がらない」「参加できない」といったトラブルが起きやすくなります。
対処法
- Zoom参加前にVPNを一時的にオフにする
- 海外サーバーではなく、日本国内サーバーに切り替える
- セキュリティソフトの一時停止や例外設定でZoomを許可する
- 社内・学内VPNの場合は、Zoom利用時にVPNが必要か確認する

繋がらない場合は、VPNやセキュリティソフトを一度見直してみることが、早期解決につながります。
7、Zoomの利用制限・待機室設定
Zoomが繋がらない、参加できない原因として、主催者側の設定による制限が影響している場合もあります。
この場合、参加者側で通信環境に問題がなくても、Zoomミーティングに入れないことがあります。
よくあるケースとしては、
- 待機室が有効になっており、主催者の許可待ちになっている
- 主催者がまだミーティングを開始していない
- 参加可能なユーザーが「認証済みアカウントのみに限定」されている
- 主催者によって入室が制限・拒否されている
といった設定が挙げられます。
特に待機室が有効な場合、「接続できない」と感じても、実際には主催者の入室許可を待っている状態であることが多いです。
対処法
- 「待機室でお待ちください」と表示されていないか確認する
- ミーティング開始時刻になっているか確認する
- 主催者に入室許可を依頼する
- 指定されたZoomアカウントで正しくログインしているか確認する

繋がらないと感じた場合は、通信トラブルだけでなく、主催者側の設定が原因ではないかもあわせて確認するとスムーズです。





