年賀状廃止のお知らせハガキの正しい書き方とビジネスマナー【例文あり】

最近では、働き方の変化やデジタル化の加速により、年賀状のやり取りを見直す企業や個人が増えています。

しかし、年賀状廃止を伝える際には「失礼にならない文章の書き方がわからない」「ビジネス相手にどうお知らせすればいいのか不安」という方も多いのではないでしょうか。

本記事では、年賀状廃止のお知らせハガキを送るときの正しい書き方やビジネスマナー、失礼にあたらない伝え方をわかりやすく解説します。

ビジネス向けと個人向け、それぞれ使える例文も紹介するので「年賀状じまい」を丁寧に伝えたい方はぜひ参考にしてください。

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年賀状廃止を伝えるタイミング

年賀状廃止のお知らせは、送る時期によって相手の受け取り方や印象が大きく変わるため、適切なタイミングを選ぶことが大切です。

特にビジネス関係者に送る場合は、相手の年賀状準備の時期を考慮しておく必要があります。

11月〜12月上旬がベストタイミング

多くの企業は 12月初旬〜中旬に年賀状の印刷や発送準備を始めます。

そのため、以下の時期にお知らせを送るのがもっとも丁寧です。

・11月中旬〜下旬
・遅くとも12月上旬まで

相手が年賀状を印刷する前に届くため、「突然やめた印象」を与えることなく、スムーズに受け入れてもらえます。

相手から年賀状が届いた後に返すケース

すでに相手から年賀状を受け取った場合は、松の内(1月7日)までを目安に返送します。

このケースでは以下のように記載すると自然です。

  • 本年より年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます
  • 突然のお知らせとなり恐縮ですが、何卒ご理解いただけますと幸いです

年始の忙しい時期を過ぎないように注意しましょう。

友人・親戚など個人へのお知らせの場合は、ビジネスほど厳密ではありません。

1月中に返信・お知らせとして送れば、基本的には失礼にはあたりません。

年賀状廃止のお知らせハガキの書き方の基本ルール(ビジネスマナー)

年賀状廃止のお知らせは、単に「やめます」と連絡すればよいものではなく、これまでのお付き合いへの感謝を伝えつつ、失礼にならない形で方針変更を知らせることが大切です。

特にビジネス相手に送る場合は、文面の構成や言葉遣いに気を配りましょう。

以下では、ビジネスの場でも安心して使える書き方の基本ルールを解説します。

1. 必ず冒頭に「感謝の言葉」を入れる

いきなり廃止を宣言すると相手に冷たい印象を与えてしまいます。

まずは、これまでのお付き合いや挨拶のやり取りに対して丁寧に感謝を述べるのが基本です。

例えば、

  • 平素より格別のご厚情を賜り 誠にありがとうございます
  • これまで温かいお付き合いをいただき 心より感謝申し上げます

2. 廃止の理由は「簡潔・やわらかい表現」で伝える

理由を詳しく書きすぎる必要はありません。

ビジネスでは以下のような角の立たない理由が一般的です。

・デジタル化推進のため
・環境への配慮のため
・業務効率化のため
・社内方針の見直しのため

「面倒になった」「コスト削減」などの率直すぎる表現は避けましょう。

3. 今後も関係を継続したい意思を添える

年賀状をやめる=関係性の終了、と思われないよう、今後も変わらぬお付き合いをお願いする一文を入れます。

例えば、

  • 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
  • 引き続きご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます

4. 結びは丁寧な挨拶で締める

ハガキの締めくくりは、礼儀正しく終えるのがビジネスマナーです。

例えば、

  • まずは書中にてご連絡申し上げます
  • 略儀ながら書中にて失礼いたします

5. 固すぎる敬語・過度な言い訳は不要

ビジネス文書では丁寧な表現が必要ですが、

  • 謝罪しすぎ
  • 重い言い訳
  • 長すぎる前置き

は逆に読みづらい印象を与えます。

短く・簡潔に・丁寧に伝えるのがポイントです。

6. 相手が不快に感じる表現は避ける

年賀状廃止を相手のせいにするような表現は絶対にNGです。

×「年賀状のやり取りが減ったため」
×「コストの問題でやめざるを得ません」
×「SNSの時代なのでこれからは必要ないと思います」

あくまで”自社(自分)が方針を見直した”という伝え方に留めます。

年賀状廃止のお知らせハガキの文例

年賀状廃止のお知らせは、相手への感謝を添えて丁寧に伝えることが大切です。

ここでは、ビジネスで使える正式な文例と友人・親戚など個人向けのやわらかい文例を紹介します。

文例1:もっとも一般的なスタンダード文

拝啓
師走の候 ますますご清祥のこととお喜び申し上げます

さて 当社では環境保全および業務効率化の観点から 年賀状によるご挨拶を控えさせていただくこととなりました

長年にわたり頂戴したご厚情に心より御礼申し上げます
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます

まずは略儀ながら書中にてお知らせ申し上げます

敬具

文例2:デジタル化を理由にした丁寧な文例

拝啓
歳末の候 ますますご発展のこととお慶び申し上げます

弊社ではデジタル化推進の一環として 来年より年賀状でのご挨拶を差し控えさせていただくこととなりました

これまでの温かいお付き合いに感謝申し上げますとともに今後も変わらぬお取引のほどよろしくお願い申し上げます

略儀ではございますが書面にてご案内申し上げます

敬具

文例3:社内方針の見直しを理由にしたシンプル文

拝啓
平素より格別のお引き立てを賜り 誠にありがとうございます

このたび当社では 社内方針の見直しに伴い 年賀状による新年のご挨拶を取りやめることといたしました

これまでのご厚誼に厚く御礼申し上げます
今後とも変わらぬご支援のほどお願い申し上げます

敬具

まとめ

年賀状廃止のお知らせは、ただ「やめます」と伝えるのではなく、これまでのお付き合いへの感謝を丁寧に伝え、今後も関係を続けたいという気持ちを示すことが何より大切です。

理由は簡潔で構いませんが、デジタル化や環境配慮など角の立たない表現を使うと相手に不快感を与えずに伝えられます。

ビジネスでは11〜12月上旬に送るのが最適で文面は「感謝 → 廃止理由 → 今後のお付き合い → 結び」の流れを守れば失礼のない印象に仕上がります。

紹介した例文を活用すれば、はじめて年賀状廃止のお知らせを作成する方でもスムーズに作成できます。

年賀状じまいを丁寧に伝え、これからも変わらぬ良い関係を築いていきましょう。

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サラリーマンをしながら、当ブログを運営していましたが、2018年に独立し現在はフリーランスとして活動しています。今まで、数々のWebサイト・ブログを構築してきました。このブログでは、今までの経験で得た知識を活かし、Web制作・SEO関連を中心に、最新のIT関連ニュースを発信。また、ファイナンシャル・プランナー技能士の資格を活かして金融関係の情報も発信しています。