楽天モバイルが提供する「楽天ターボ(Rakuten Turbo)」は、工事不要で手軽に使えるホームルーターとして人気ですが「突然ネットに繋がらない」「Wi-Fiマークは出ているのに通信できない」といったトラブルも少なくありません。
実際、接続不良の原因は通信エリア・ルーターの設定・機器の不具合・電波干渉などさまざま。
中には楽天回線側の一時的な障害や、SIMカードの認識エラーが関係しているケースもあります。
この記事では、楽天ターボが繋がらないときの主な原因とその対処法をわかりやすく解説します。
再起動・設定リセット・エリア確認など、初心者でも今すぐ試せる解決手順も紹介するので「ネットが急に途切れた」「電源を入れても繋がらない」という方はぜひ参考にしてください。
目次
楽天ターボが繋がらない原因と対処法
ここからは、楽天ターボが繋がらない原因と対処法を解説していきます。
1. 通信エリア外または電波が弱い
楽天ターボが繋がらない原因として最も多いのが、設置場所が通信エリア外または電波が弱い環境にあることです。
楽天ターボは楽天モバイルの回線(またはKDDIのパートナー回線)を利用して通信していますが、建物の構造や設置場所によって電波の届き方が大きく変わります。
特に次のような環境では、通信が不安定になりやすい傾向があります。
- 鉄筋コンクリート造のマンションの奥まった部屋
- 地下や1階の隅、壁の多い場所
- 電波を遮る金属製の家具や家電の近く
- 周囲に高層ビルや建物が多いエリア
対処法
- ルーターを窓際や高い位置に設置して、できるだけ電波を受信しやすくする
- コンセントを抜いて10〜30秒待ち、再度電源を入れる(再起動)
- 楽天モバイル公式サイトの「サービスエリアマップ」で、自宅周辺が楽天回線エリア内か確認する
- もし「パートナー回線エリア」だった場合は、通信速度が低下する時間帯があるため、時間を変えて再度試す

楽天ターボの通信はエリア状況に大きく左右されるため、まずは「設置場所を変える」だけでも大きく改善するケースが多いです。
2. 機器(ルーター)の一時的な不具合
楽天ターボが繋がらないとき、ルーター本体の動作不良や一時的なエラーが原因になっているケースも多くあります。
長時間の連続稼働や高温環境での使用により、内部プログラムが不安定になり通信が途切れることがあります。
特に以下のような状況に心当たりがある場合は要注意です。
- 長期間電源を入れっぱなしにしている
- ルーター本体が熱を持っている
- ランプが赤く点灯または消灯している
- 通信速度が徐々に低下していく
対処法
- ルーターの再起動を行う
電源プラグを抜いて10〜30秒ほど待ち、再度差し込んで起動します。
これにより内部メモリがリセットされ、軽度な通信エラーが解消されることがあります。 - LEDランプの状態を確認する
緑や青のランプが点灯:正常
赤やオレンジのランプが点灯/点滅:通信エラーやSIMエラーの可能性
エラーランプが点いている場合は、次項の「SIMカードの認識エラー」も合わせて確認しましょう。 - ルーターのリセットを試す
背面または底面にある「RESET」ボタンを5〜10秒ほど長押しします。
初期状態に戻るため、再設定が必要になりますが、これで通信が回復するケースが多いです。 - 設置環境の見直し
ルーターが高温になりやすい棚の奥や密閉空間に置かれている場合は、風通しの良い場所へ移動させましょう。
過熱が続くと通信が途切れるだけでなく、機器の寿命にも悪影響を及ぼします。

その際は、楽天モバイルのサポートセンターに問い合わせて交換対応を依頼しましょう。
3. SIMカードの認識エラー
楽天ターボに挿入されているSIMカードが正しく認識されていない場合も、通信ができなくなる原因になります。
SIMカードは楽天モバイルのネットワークと通信するための“鍵”のような存在で、これが読み込めないとルーターはインターネットに接続できません。
以下のような症状がある場合は、SIM関連のエラーを疑いましょう。
- LEDランプが赤やオレンジで点灯している
- 「SIMカードが認識されていません」と表示される
- Wi-Fiには繋がるが、インターネットに接続できない
対処法
- ルーターの電源を一度切る
動作中のままSIMを抜くと故障の原因になるため、必ず電源をオフにしてから作業します。 - SIMカードを抜き差しする
いったんSIMを取り出し、金属端子部分に汚れやホコリがないか確認します。
やわらかい布などで軽く拭き取り、正しい向きでしっかり奥まで差し込みましょう。 - 差し込みが緩んでいないか確認
振動や移動の衝撃で、SIMがずれて接触不良を起こすことがあります。
しっかり固定されているか確認してください。 - 再起動する
SIMを入れ直したあとに電源を入れ、ランプが正常(青または緑)に戻るか確認します。 - 別のSIMスロットや他機器でテスト(可能な場合)
SIM自体の故障を切り分けるために、他の端末で動作確認するのも有効です。

楽天モバイルのサポートへ連絡し、SIMカードの再発行や契約状態の確認を依頼しましょう。
4. ソフトウェア・設定の問題
楽天ターボが繋がらない原因の中には、ルーター内部のソフトウェア(ファームウェア)やネットワーク設定の不具合が関係しているケースもあります。
特に長期間アップデートを行っていない場合や、設定を変更した直後に通信が途切れた場合は、この項目を確認しましょう。
よくあるトラブル例
- ファームウェアが古く、最新の通信仕様に対応していない
- ネットワーク設定(APNなど)が誤って変更されている
- 設定画面上で接続モードが間違っている(自動接続がOFFなど)
対処法
- ルーターの管理画面にアクセスする
パソコンやスマホを楽天ターボのWi-Fiに接続した状態で、
ブラウザに「192.168.0.1」または「192.168.100.1」などを入力してログインします。
(ログイン情報はルーター本体の裏面に記載されています。) - ファームウェアの更新を確認する
メニュー内の「アップデート」「ファームウェア更新」などの項目を開き、
新しいバージョンがある場合は実行してください。
更新により、通信の安定性向上やバグ修正が行われることがあります。 - ネットワーク設定を初期状態に戻す
誤った設定変更が原因の場合は、「設定の初期化」や「出荷時設定に戻す」を選択します。
初期化後は、再起動してから再接続を行ってください。 - 接続モードを「自動接続」に設定する
手動で「接続しない」モードになっていると、通信が開始されません。
「自動接続」または「常時接続」を選択しておきましょう。

操作に不安がある場合は、楽天モバイルのサポートページに掲載されている機種別マニュアルを参考に進めると安心です。
5. 楽天モバイル側の障害・メンテナンス
すべての設定を確認しても楽天ターボが繋がらない場合、楽天モバイルのネットワーク側で一時的な障害やメンテナンスが発生している可能性があります。
このようなトラブルはユーザー側では対処できないため、まずは公式情報を確認することが重要です。
よくある発生状況
- サーバーや基地局の障害により、特定エリアで通信が停止している
- 回線の切り替え作業(メンテナンス)中で一時的に繋がらない
- 一部端末で楽天回線とパートナー回線の自動切り替えが不安定になっている
対処法
- 楽天モバイル公式サイトの「障害・メンテナンス情報」を確認
→ 楽天モバイルのサポートページには、全国の通信障害・メンテナンス予定がリアルタイムで掲載されています。
URL:https://network.mobile.rakuten.co.jp/information/maintenance/ - X(旧Twitter)やSNSで「楽天ターボ 繋がらない」と検索
→ 同じ時間帯に同様の報告が多い場合は、広範囲での障害の可能性が高いです。 - 復旧まで待機する
→ 通常、通信障害は1〜3時間ほどで復旧するケースが多く、ユーザー側での設定変更は不要です。
ただし、復旧後は再接続を安定させるためにルーターを再起動しましょう。 - サポートへ問い合わせる
→ 長時間経っても回復しない場合は、楽天モバイルのカスタマーサポートに連絡します。
契約情報や機器の状態を確認してもらうことで、個別のトラブルかどうかが判断できます。

そのため、まずは障害情報をチェック→復旧後に再起動という流れで落ち着いて対応するのがポイントです。
まとめ
楽天ターボが繋がらない原因は、通信エリア・機器の不具合・SIMカードの認識エラー・設定ミス・回線障害など、さまざまな要因が考えられます。
まずは、以下の順番で一つずつ確認していくのが効果的です。
- 通信エリアの確認(電波が届いているか、設置場所を変える)
- ルーターの再起動・リセット(一時的なエラーを解消)
- SIMカードの抜き差し(認識不良をリセット)
- ファームウェア更新・設定初期化(ソフトウェア面の不具合を修正)
- 楽天モバイルの障害・メンテナンス情報を確認
多くの場合、再起動や設置場所の変更だけでも改善するケースが少なくありません。
それでも直らない場合は、楽天モバイルのサポートに連絡して、機器の故障やSIMカードの不良がないか確認してもらいましょう。