皆さん、ブログにスパムコメントが書き込まれたら、どうしていますか?
「何回、削除しても書き込まれるし、面倒くさいから放置している」と答えた方は危険です。スパムコメントを放置することで、検索順位が下がる可能性があるからです。
目次
スパムコメントを放置してはいけない理由
「なぜ、スパムコメントを放置すると検索順位が下がる」と言えるのでしょうか?
その根拠が、Googleが検索結果の順位を決定するための指針である”Googleウェブマスター向けガイドライン”に書かれています。
※Googleウェブマスター向けガイドラインについては、『正しいSEO対策をする、Googleウェブマスター向けガイドラインを読もう』で紹介しています。
サイト上にユーザー生成スパムがあまりにも多い場合は、Google によるサイトの評価に影響が及ぶことがあり、その結果、最終的にサイト全体に対して手動による対策を講じることもあります。
ユーザー生成スパム コンテンツの例としては、次のようなものが挙げられます:
- 無料ホストを利用したスパム アカウント
- フォーラムのスレッドにおけるスパム投稿
- ブログへのコメント スパム
つまり、ブログにコメントスパムが多いと、Googleペナルティを受けて、検索順位が下がる可能性があるということです。
Googleが推奨するスパムコメントの対策方法
では、どのようにしてコメントスパムを防げばいいのでしょうか?ここからは、Googleが推奨する方法を紹介します。
※こちらの内容は、Googleウェブマスター向けガイドライン「コメント スパム」の内容を分かりやすくまとめたものです。
スパム対策ツールを活用
皆さんは、何かアカウントを作成するとき、画像の中にある歪んだ文字の入力を求められたことはありませんか?あれが、スパム対策ツールです。
▲Googleアカウントを作成時に求められる
▲Microsoftアカウント作成時に求められる
このスパム対策ツールを使用することで、悪意のあるコンピューターが自動的にスパムコメントを入力することを防ぐことができます。
登録が必要になりますが、Googleからスパム対策ツール「reCAPTCHA」が無料で提供されています。
コメントを承認制にする
続いては、コメントを承認制にする方法です。ブログ管理者に承認されたコメントのみ、ブログに表示されます。
WordPressでは、設定>ディスカッションに進み、「コメントの手動承認を必須にする」にチェックを入れることで、コメントが承認制になります。
▲WordPressのコメントを承認制にする方法
リンクに「nofollow」属性を指定
ブログにリンクを貼ると、リンク先にPageRankが渡されますが、「nofollow」属性を設定することで、PageRankが渡されることを防げます。
もし、悪意のある人が、PageRank目的でコメントに大量のリンクを貼っても、「nofollow」属性を指定していれば、PageRankが渡される問題は回避できます。
nofollow属性の設定方法 aタグにrel="nofollow"を追加する 例:<a href="http://www.example.com/" rel="nofollow">おすすめサイト</a>
コメント内のHTMLタグを自動削除
コメントに書き込まれたHTMLタグ(aタグなど)を削除することで、コメントにリンクが貼られるのを防ぎます。
コメント機能を無効にする
スパムコメントを管理する時間がない場合は、コメント機能自体を無効にするのも一つの方法です。
コメントに「スパムを報告」機能を追加する
「スパムを報告」機能を追加することで、管理者だけでなく、訪問者にもスパムコメントを監視してもらう方法です。
▲YouTubeの「スパム報告」機能
WordPressのスパムコメント対策プラグイン
WordPressでブログを運用している場合は、無料のWordPressプラグイン「Akismet」がおすすめです。
Akismetを使えば、「ブログに書き込まれたコメント」と「Akismetのサーバーにあるブラックリスト」を照らし合わせて、もし、スパムコメントと判断されれば、スパムのフォルダに振り分けられます。