iPhone・iPadのiOSバージョンが”iOS9″になってから、”コンテンツブロッカー”という「Webサイト・ブログ上の広告を消す」機能が追加されました。
すでに、コンテンツブロッカーに対応したアプリが数多く提供されており、ユーザー数も増えてきています。
しかし、このアプリは、広告をブロックするだけでなく、Google アナリティクスなど、アクセス解析ツールもブロックするようです。
「広告ブロック機能を使っているユーザーは、Google アナリティクスに訪問者数としてカウントされない。」これは、Webサイト・ブログ管理者にとって大問題です。
なぜなら、Google アナリティクスのデータを見て、モチベーションのアップ、直帰率・平均滞在時間などの改善、リスティング広告の費用対効果の検証、さらには、バナー広告を掲載募集するときの金額設定を行うからです。
また、会社のWeb担当者だと、会議資料に自社サイトの訪問者数・PV・コンバージョン達成率を載せて成果を報告することもあると思います。
だから、Google アナリティクスの数字を信用できなると困る訳です。
では、実際に、どの広告ブロックアプリでGoogle アナリティクスが無効になるのでしょうか?検証してみました。
検証した広告ブロックアプリ
今回、次の4種類「Crystal」「Adblock Plus」「1Blocker」「Ad Blocker」の広告ブロックアプリで「本当にGoogleアナリティクスがブロックされるのか」検証してみました。
それぞれ次のリンクからインストールできます。
- Crystal – 広告なしのウェブブラウジング。今すぐ広告をブロック! – Dean Murphy
- Adblock Plus (ABP) – Eyeo
- 1Blocker – Block ads, tracking scripts, anything – Salavat Khanov
- Ad-Blocker for Safari – L. Schoenmaker
検証結果
コンテンツブロッカーをオンにして、iPhone 5S(iOS9.0.2)のSafari(プライベートブラウジング)で「Googleアナリティクスを貼り付けたページ」を開きました。
Googleアナリティクスでカウントされたら「○」、カウントされなかったら「×」を付けています。
検証結果は・・・
アプリ名 | 結果 |
---|---|
Crystal | × |
Adblock Plus | ○ |
1Blocker | ○ |
Ad Blocker | × |
結果、「Crystal」「Ad Blocker」は、Googleアナリティクスを無効にしていました。
「Crystal」は、リリース後、12時間で10万以上ダウンロードされた人気アプリなので、Googleアナリティクスに対する影響は大きそうです。
対策方法
残念ながら、現状「コンテンツブロッカーアプリがGoogle アナリティクスを無効にする問題」の対策方法はないようです。(コンテンツブロッカーを使っているユーザーに記事を見せないようにする方法はあります。→ iOS9の広告ブロック対策!記事を見れなくする「Anti Adblock」の使い方)
だから、「Crystal」「Ad Blocker」を使用しているユーザーが1万人訪問しようが、10万人訪問しようが、Googleアナリティクスでは、まったく訪問者数にカウントされません。