先日、ソニーから発売された近未来的なデバイス「Xperia Touch(G1109)」を購入しました。
今までになかった新しい製品ということで、「実際のところどうなのだろう?」と気になっている人も多いのでは?
この記事では、Xperia Touchのカタログスペックと実際に触ってみた感じを紹介していきます。是非参考に。
目次
CPUの性能
まずは、Xperia Touchの頭脳の部分。
「サクサク動くかどうか」の指標であるCPUについて。
HPを見ると、
1.8GHz(デュアルコア) + 1.4GHz(クアッドコア)ヘキサコア(Snapdragon 650)
と記載されています。
よく分かりませんね・・・。
これが「どの程度であるか」調べてみると、2016年冬秋モデルのソニー製スマートフォン「Xperia X Compact SO-02J」と同じようです。
Snapdragon600番台(ミドルクラス向け)となっていますが、わりと新しく登場したので、ハイエンドモデルのCPUを積んでいる「Xperia Z4(Snapdragon810)」と比べても、ベンチマーク上は大差がありません。
勝手な印象になりますが、このような新しい製品は、もっさりと動くイメージ。
ですが、実際に触ってみると、特にストレスもなく、
- アプリの立ち上げ
- 画面の切り替え
- 動画の再生
- ゲームプレイ時
など、かなりサクサクと動き、性能については全く不満がありません。
画質(解像度)
プロジェクター機器として最も重要。
「どれだけ美しい映像を楽しめるか」の指標である画質(解像度)について。
HPを見ると、
0.37型 SXRD x1、1366 x 768 画素
と記載されています。
これがどの程度かというと、近年、パソコンで主流となっている”WXGA”と同じ画素数。
鮮明で見やすい映像を見るのに重要なコントラスト(明度差)については、最大4000:1です。
さらに、ディスプレイデバイスには、ソニー独自開発の「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」を採用。
これにより、映画フィルムになめらか、高精細かつ高品位な映像が実現されているとのこと。
実際に映像を投写してみても、さすがはソニーと思えるほど、かなり綺麗な映像と感じます。
次は、テーブルに23インチで投写した様子ですが、発色も良く、文字もくっきりとしています。
もちろん映画も大迫力の映像で楽しめます。
Xperia Touchでは、オートフォーカス機能により、勝手にピントを自動で調整してくれます。
何もしなくても、くっきりと映像を映してくれるので、すごく楽です。
明るさ
明るさ(光量)は、100ルーメンです。
EPSONなどが販売しているホームプロジェクターの明るさが1500~3500ルーメンとなっているので、カタログスペックだけで見れば、比較にならないくらい低い明るさです。
しかし、実際に使用してみると、暗い場所ではもちろんのこと、明るい部屋でも十分くっきりと映ります。
「本当に100ルーメン?」と思えるほどの明るさです。
おそらく、遠距離から投写するプロジェクターと違い、壁からの距離が非常に近い分、そこまで光の量を必要にしないのでしょう。
このように、普通の明るさの部屋で投写しても、問題なく文字が読めます。
60インチ以上で投写しても、問題ない明るさでした。
画面サイズ
画面サイズは、
- 床面に投写 → 23インチ
- 壁面に投写 → 23~80インチ
となります。
“23インチのときだけ”タッチ操作が可能です。
床やテーブルに投写すると、23インチ。iPad Proが12.9インチなので、かなりの大画面です。
こんな感じで壁にくっつけると、23インチになります。
壁から離せば離すほど、画面が大きくなっていき、壁面から約25cmで80インチの画面サイズになります。
タッチの精度
Xperia Touchの最も大きな特徴が「タッチ操作」です。
精度について、HPを見ると、
赤外光検知型(マルチタッチ 最大10点)
となっています。
つまり、10本の指を同時に認識してくれるということです。
タッチの精度は良く、タッチした位置をしっかりと認識してくれて、レスポンス(反応速度)も良いです。
指をたくさん使って遊ぶ「ピアノの音ゲー」や2人で遊ぶ「ホッケーゲーム」など、ストレスなくプレイできました。
サウンド
サウンドは、 2Wayステレオスピーカーを搭載。
普通にアプリを使う分には、十分な音の綺麗さです。
ただ、ホームシアターとして使う際には、あまり良いとは言えず、音のクリアさや迫力が劣ってしまいます。(本体サイズが小さいので、仕方ないとは思いますが。)
もし、実際に使用してサウンドに不満があるなら、Bluetooth対応ワイヤレススピーカーをおすすめします。
重量
Xperia Touch本体の重量は、約932g。
箱を開いて、一番最初に手にした感想が「軽い」でした。
普通のプロジェクターは、2.5kg程度。
それに比べると、かなり軽く、このように片手で軽々と持ち運びできます。
バッテリー時間
バッテリーは、約1時間(電池容量は約1200mAh)
場所を移動する際、コンセントを抜いて持ち運びができ、とても楽です。
ただ、映画をまるまる1本観るには、足りないので、基本的には「充電しながら使うもの」と思っておいた方が良いでしょう。
発熱と騒音
プロジェクターを使っていて気になることが「発熱」と「騒音」の問題です。
普通のプロジェクターは、起動時、映像を写す「ランプ」が火傷するぐらい高温になるため、冷却のためにファンを激しく回転させる必要があります。
この際、ファンから熱風が排出され、部屋の温度を上昇。
加えて、ファンが激しく回転することにより、騒音にもつながっています。
Xperia Touchの場合は、このような発熱や騒音の問題はほぼなく、映画を観ていても、ファンの「ぶおーーー」という音は、ほぼほぼ聞こえてきません。
また、映画を観終わったときでも、多少本体が熱くなる程度。
不安になるぐらいの熱を持つことはありませんでした。
アプリ
Xperia Touchは、Android OSを搭載しています。
そのため、スマートフォンやタブレットと同じように、Google Playからアプリを自由にインストール可能です。
僕も色々とインストールしましたが、
など、様々なアプリを使うことができました。(一部非対応)
ストレージ容量
「アプリや音楽をどのくらい保存できるのか」を示すストレージ容量は、32GBです。
ただし、Androidシステムで11.75GBを消費するので、自由に使えるのは、20.25GBとなります。
今、色々とアプリをインストールしていますが、5GBしか消費していません。
普通に使う分には、十分な容量だと思います。
仮に足りなくなった場合は、 microSD、microSDHC、microSDXCで最大256GBまでストレージ容量を増やすことが可能です。
音声操作
音声操作については、
- ソニー独自の「Hi Xperia(ハイ エクスペリア)」
- Googleが提供する「OK Google(オーケー グーグル)」
に対応しています。
正直、Hi Xperiaについては、イマイチ精度がよくありませんが、OK Googleは、Google検索、アプリの起動、音楽再生など、十分に使えます。
接続端子
接続端子は、
- USB Type-C(給電/データ転送)
- HDMI Type D(入力用)
の2種類です。
HDMI Type Dを購入すれば、HDMI対応機器の映像を壁などに大画面で投写できます。
例えば、
- ノートパソコン
- ブルーレイディスクレコーダー
- ゲーム機(PS4、Nintendo Switch)
などです。
最後に
ソニーが開発した新しいプロジェクター。
実際に使ってみて、”新しい体験”だけでなく、”スペック面”でも満足のいく製品と感じました。