7月1日に華々しくスタートしたセブンイレブンのスマホ決済サービス”7pay(セブンペイ)”
しかし、他社で導入されている2段階認証がないなど、セキュリティの甘さから提供開始2日目には不正ログイン被害が相次いで報告されました。
その後、緊急措置としてクレジットカードや現金によるチャージを停止。
社内でセキュリティ対策プロジェクトを設置して問題の解決のために動いていたようですが、ついに「抜本的な対策ができない」と判断され9月末にサービス終了が発表されました。
7月31日時点で被害者数は808人、被害総額は3,800万円超にものぼると発表されています。
目次
7payのサービスが完全終了
株式会社セブン&アイ・ホールディングスのホームページでは、
2019年9月30日(月)をもちまして7pay(セブンペイ)のお支払い、新規登録、チャージ全てのサービスを終了させて頂きます。
と記載されています。
これにより7payの不正アクセスの被害にあわなかったユーザーも含めて、10月1日から7payを一切利用できなくなります。
7payにチャージした残金の返金・払い戻しについて
現在、7payを登録しているユーザーが一番懸念していることは、7payにチャージした残高についてでしょう。
7payでは、新規登録後に1,000円以上のチャージをすることで、おにぎり1個の無料クーポンがゲットできたことから、残高にチャージしたままの方は多いかと思います。
株式会社セブン&アイ・ホールディングスが公表する「7pay(セブンペイ)サービス廃止のお知らせ」によれば、
サービス終了時点で未使用のチャージ残高については、法令上の手続きを経た後に、順次払い戻しさせていただきます。
と明記されています。
つまり、7payにチャージした金額は、サービス終了後に返金・払い戻しされるということです。
具体的な手順については案内はされていませんが、大手企業で社会的な影響も大きいことから「7payの残高が返ってこない」という心配はなさそうです。
7payで不正アクセスの被害にあったユーザーへの対応について
株式会社セブン&アイ・ホールディングスでは、7payの不正アクセスによって第三者にチャージや取引を勝手にされた場合は、被害金額のすべてを補償します。
なお、被害ついては、
- お客様より直接お問合せ、照会をいただいた場合の相互確認による認定
- カード会社からの情報連携による認定
- 不正被害発生パターン同様のご利用が確認されるケースの独自認定
という方法で認証するとのことです。
なお、7payの不正利用の疑いがある場合は、7pay お客様サポートセンター緊急ダイヤル(0120-192-044 24 時間・年中無休)にお問合せしましょう。
7payのチャージ残高を使い切ってから解約する方法
7payのサービスが終了しても返金・払い戻しがされますが、どのような手順が必要かは決まっていません。
場合によっては、返金・払い戻しを希望するユーザーが多すぎることで、入金までに数ヶ月を要する可能性もあります。
もし、チャージ金額が1,000円程度の少額であるのなら、サービス終了までにセブンイレブンで使い切る方が良いかも知れません。
手順としては、
- 7payのパスワード再設定をして使える状態にする
- セブンイレブンで残高を使い切る
- 7payを完全に解約・退会する
となります。
1、7payのパスワード再設定をして使える状態にする
7payでは、不正アクセスの被害を抑えるため、7月30日に全会員1,650万人のパスワードを強制的に無効にしています。
そのため、7月30日以降、7payを利用するにはパスワード再設定が必須となります。
詳しい手順については、次の記事で紹介していますが、「パスワードの再設定ができない・・・」という声も相次いで報告されています。
2、セブンイレブンで残高を使い切る
7payのパスワード再設定が完了して利用できる状態になったら、セブンイレブンで残高を使い切りましょう。
3、7payを完全に解約・退会する
最後に7iD会員(セブンイレブンアプリ)を退会して、7payを使えない状態にしましょう。
詳しい手順は、次の記事で紹介しています。