中国内陸部の湖北省武漢市(ぶかんし)で発生してからアジアを中心に世界中で感染拡大が続いている”新型コロナウイルス”
発生当初、中国当局は「ヒトからヒトへの感染」には慎重な見方をしてきましたが、飛沫感染(くしゃみや咳、つば)や接触感染により現在進行系で急速に拡大しています。
2019年12月31日に27人だった感染者数は、2020年1月28日時点で4,500人を超え、死者は106人となりました。
感染者は武漢市にとどまらず、
- 中国本土:4,515人
- タイ:14人
- 日本:6人
- 台湾:5人
- オーストラリア:5人
- シンガポール:5人
- フランス:3人
- ベトナム:2人
- アメリカ:2人
- カナダ:2人
など、記事執筆中にも世界各国で続々と感染者が報告されています。
また、世界保健機関(WHO)でも「世界的に中程度のリスク」としていた発表をくつがえして、1月27日に「世界的にも高いリスク」に変更しました。
そんな中、新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数を可視化してマップ上にリアルタイムに反映させるサイトが開設されています。
新型コロナウイルスの情報マップが公開
今回紹介するのは、米ジョンズ・ホプキンス大学によって公開された「新型コロナウイルス」の感染状況の情報マップです。
この情報マップは、
- 世界保健機関(WHO)
- 中国疾病予防コントロールセンター
- 中国国家衛生健康委員会
- 医療従事者向けのSNS「DXY.cn」
から収集したデータを基にして「感染者数」「死者数」「回復者数」などを地図上に表示しています。
使い方
まずは『ジョンズ・ホプキンズ大学「新型コロナウイルス」の情報マップ』を開きましょう。
中国の武漢市を中心として症例数が赤い丸で表示されています。
赤い丸が大きければ大きいほど、症例数が多いことを示しています。
左上は全世界の症例数(4,474件)を示しています。
その下は、国別の症例数であり、Mainland China(中国本土)、Hong Kong(香港)、Thailand(タイ)、Macau(マカオ)、Australia(オーストラリア)、Singapore(シンガポール)、Taiwan(台湾)、US(アメリカ)、Japan(日本)、Malaysia(マレーシア)、South Korea(韓国)、France(フランス)、Vietnam(ベトナム)、Cambodia(カンボジア)、Canada(カナダ)、Germany(ドイツ)、Ivory Coast(コートジボワール)、Nepal(ネパール)、Sri Lanka(スリランカ)と続いています。
症例数の推移をグラフで見ることもでき、恐ろしいスピードで拡大していることが確認できます。
右上は死亡者数(107人)と回復者数(63人)です。
また、赤い円をクリックすると、その地域の詳細情報を確認することが可能です。
上からProvince/State(都市名)、Country/Region(国・地域)、Last Update(最終更新日時)、Confirmed(症例数)、Deaths(死亡者数)、Recovered(回復者数)となります。
最後に
新型コロナウイルスが登場してからネット上では数々のフェイクニュースが流れています。
このマップ情報は、世界保健機関(WHO)や中国の公的機関の情報を基に作成されていることから信頼性のあるデータと言えます。
ただ、新型コロナウイルスには、最大14日間の潜伏期間があり、SARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)と比較すると悪性度が低いことから自覚症状がないまま日常生活を送っている方も多くいます。
そのため、感染が広がりやすく感染者数はWHOなどから公表されているデータよりもずっと多いものと予想できます。