Googleトレンドを使うことで、あるキーワードが「どれだけ検索されているか」を時系列グラフで見ることができます。
例えば、2014年06月にユネスコの世界遺産に登録された「富岡製糸場」を見ると、時事通信社が「富岡製糸場、世界遺産へ」というニュースを流してから、検索回数が一気に”25倍”増えた。その後は、検索回数が落ち着き、現在は一番多かった時期の4分の1になっている。ということが簡単にわかります。
このページでは、そんなGoogleトレンドの使い方を紹介します。
目次
Googleトレンドの使い方
さっそく、Googleトレンドを使ってみましょう。まずは、Googleトレンドのサイトに移動してください。
最新トレンドを見る
最新トレンドの「キーワード」をクリックすることで、今、急上昇中のキーワードが一覧で見れます。
ここに載っているキーワードに関する記事を書けば、一時的に、爆発的なアクセス数を得ることも可能です。(いわゆるトレンドアフィリエイトに役立ちます。)
右上の「メールのアイコン」をクリックすれば、「急上昇キーワード」の通知を受け取ることも可能です。(Googleアカウントのログインが必要です。)
あるキーワードの検索回数の推移を見る
検索ボックスに調べたいキーワードを入力します。ここでは「ビッグデータ」を検索してみます。
次のような画面が表示されます。「ビッグデータ」の検索回数の推移をグラフにしたものです。
このグラフを見ると、2011年6月から「ビッグデータ」というキーワードが注目されてきたことが分かります。
さらに、A~Jのアルファベットにカーソルを合わせると、その時点の出来事を見ることが可能です。
例えば、”J”の時点(2012年2月)にカーソルを合わせると、日本経済新聞社が”NEC、「ビッグデータ」関連事業を強化”というニュースを流したことが分かります。このニュースがきっかけで検索回数が急上昇したようです。
少し下にスクロールすると、「地域別人気度」を見ることができます。
「ビッグデータ」というキーワードは、”千代田区”で最も多く検索されているようです。千代田区はオフィス街であることから、主にビジネスマンが検索していると予想できます。
さらに、スクロールすると、「関連キーワード」を見ることができます。
「つぶやきビックデータ」「クラウドビックデータ」「データ分析」が急上昇キーワードのようです。(キーワードをクリックすると、細かく見れます。)
複数のキーワードの検索回数を比較
キーワードをコンマ(,)で区切って検索することで、複数キーワードの検索回数の推移を比較できます。
例えば、「mixi」「twitter」「facebook」を比較するために、「mixi,twitter,facebook」を検索ボックスに入力します。
▲「すべての国」から「日本」に絞り込んでみます。
青の線が「mixi」、赤の線が「twitter」、黄色の線が「facebook」です。
facebook、twitterの検索回数が多くなり、mixiの検索回数が少なくなったのが分かります。例えば、自社で独自のサービスを提供している場合、このデータを見ることで、ライバルより人気があるかどうかを客観的に分析できます。
色々なキーワードの検索回数を比較
さて、ここからは、色々なキーワードの検索回数を勝手に比較してみます。
Sony vs Panasonic
すべての国の検索回数です。世界的にブランド力のあるSonyがPanasonicを圧倒しています。しかし、そのSonyも2014年12月をピークに検索回数が低下しています。
また、地域別人気度を見ると、Sonyは「インド」「スリランカ」「バングラデシュ」で検索回数が多く、Panasonicは「香港」「ドイツ」「チェコ共和国」で検索回数が多いようです。
Sony vs Samsung
2010年8月にSonyとSamsungの検索回数が逆転しました。売上もこの時期に逆転しており、現在では2倍以上の差があります。日本の家電メーカーには、頑張って欲しいところです。
地域別人気度を見ると、Samsungは「インド」「インドネシア」「ネパール」で検索回数が多いようです。
Apple vs Microsoft
IT界の巨人「Apple」と「Microsoft」の検索回数を比較しました。
iPhone、iPad、MacBook Airなど、次々と革新的な商品を発表したAppleの勝利です。しかし、ジョブスなき今、これからも勢いを維持できるのか注目です。
iPhone vs Android
現在のスマートフォンの歴史を創ったと言ってもいいiPhoneが勝利です。Androidは、OSで調べるより、「Xperia」「AQUOS」「GALAXY」など、スマートフォンのブランド名で調べられているかもしれません。
パズドラ vs モンスト
スマートフォン用ゲームアプリのパズドラ(パズル&ドラゴンズ)とモンスト(モンスターストライク)の検索回数を比較しました。
2014年11月に逆転しているのが分かります。そういえば、そのぐらいの時期から、電車でモンストのスマホゲームをしている人が増えたような気がします。