夏が終わり、涼しくなっていく「秋」は、読書にぴったりの季節です。
そこで、僕が今までに読んだ中で「心に残った!印象深かった!」という本をピックアップしています。
思い出したまま紹介していくので、ジャンルに統一性はありませんが、素直に良かった本だけを並べているので、「本を読もうと思うけど、何読もうかな~」と悩んでいる方の参考になれば嬉しいかぎりです。
※本のレビューに関して、出来るかぎり思い出しながら書いていますが、多少、間違っているかもしれませんが、その点はご了承ください。
さようなら、オレンジ
2年ぐらい前に読みましたが、この本を読み終わったあと、心が温かく、スッキリとした気持ちになったのを覚えています。
主人公は、故郷の紛争から逃れてきた女性。慣れない生活の中で精一杯生きようとする彼女。そして、自然に芽生える故郷の思い。
日常生活の中で忘れがちな「生きる」ことについて考えさせられます。
今まで読んだ小説と明らかに違います。忘れてはいけない何か大切なものを感じ取れる。そんな一冊です。
アイの物語
僕のお気に入りの一冊。人間と人工知能(AI)をテーマにしているSF小説です。
SF小説って、非現実的で独自用語や専門的用語が頻繁にでてくることが多いので、とっつきにくいイメージがありましたが、この本がきっかけでSF小説が好きになりました。
物語の舞台は、機会に支配された数百年後の地球。アンドロイドが機会を憎む青年に「ヒトが書いた物語」をいくつか聞かせます。一つ一つが内容の濃い物語となっており、短編集なので、読みやすいです。
「ちょっと、SF小説って苦手だな」という人にこそ、読んでほしい一冊です。おすすめです。
哲学的な何か、あと科学とか
哲学を好きになるキッカケになった本です。
哲学というと難しいイメージがありましたが、「ぶっちゃけ、哲学の考え方ってこういうことだよ」と話し言葉で分かりやすく書かれています。
特に、”ドラえもんとのび太のどこでもドア”に関するやり取りは、考えれば考えるほど恐ろしくゾッときました。
「哲学って難しそう」と決めつけている方も、この本を読めばハマると思います。考えることって素晴らしい!と実感する一冊です。
神様ゲーム
最近読んだ本の中で、特に印象に残った一冊です。
主人公は小学生と聞くと、ほのぼのした物語がイメージされますが、内容はかなり壮絶です。
直接的な恐怖というよりは、じわじわした不気味さが伝わってきます。
衝撃的な展開と読みやすさも重なり、本をめくる手が止まらなくなりました。ラストも衝撃的で読み終わった後も、不気味な余韻が残ります。
好きな種類のミステリー小説です。この本を読んだ後は、すぐに続編「さよなら神様」を購入しました。
アリス殺し
好き、嫌いが分かれると思いますが、僕はハマりました。
タイトルの通り、「不思議の国のアリス」を舞台にしたミステリー小説。不思議の国と現実世界が並行して物語が進行します。
とにかく、個性の強いキャラクターが多く、独特の世界観に惹きこまれます。ただし、グロテスクな表現が多いので、苦手な方は読まないほうがいいかも。
いつもと違う小説を読みたい、非日常的な物語が読みたいなら、この一冊がおすすめです。
オレたちバブル入行組
大ヒットドラマ「半沢直樹」の原作となった小説です。
ドラマは見たことありませんが、なぜ、あそこまで話題になっていたのか。この小説を読んで分かりました。
銀行員の半沢が悪い上司を懲らしめる。
とても痛快で、「この後、どんな展開が待っているのだろう」と思い、ドンドン読み進めてしまいます。
この小説がきっかけで著者:池井戸潤さんの小説を読み漁っています。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
他人に分かりやすく伝えるにはどうすればいいか。
故スティーブン・ジョブスが実際に使っていた言葉、文字、表現と共にテクニックが紹介されています。
この本は、僕の仕事やこの記事にも影響を与えています。
専門用語、難しい言葉、曖昧な言葉(バズワード)を排除して、シンプルを突き詰めていく。
ここに書かれているのは、難しいテクニックではありません。誰でも簡単に理解できて、明日から使えるようなテクニックです。
「相手になかなか伝えられない、どうしたら分かりやすい文章をかけるだろう」と思っている方に読んでほしい一冊です。