先日のApple Special Eventで華々しいデビューをかざったiPhoneの最上位機種「iPhone X」
しかし、世界中が注目する発表会で「iPhone X」の目玉機能とも言える顔認証「Face ID」が失敗してしまったことは、この発表会を見ていない方はご存じないだろう。
Apple副社長の顔を認識しなかった!?
iPhone 8 / Plusの発表が終わり、これで全ての新機種が出そろったと思っていたところに出たCEOティム・クック氏の「One more thing…(もう一つあるんだ)」という言葉。
会場が一瞬どよめきに包まれた後、スクリーンに映った「iPhone X」に会場、いや、世界中が歓喜につつまれました。
その後、Appleの上級副社長クレイグ・フェデリギ氏によるデモが行われたのですが、ホームボタンを廃止して、搭載された新機能「Face ID」であってはならない失敗をしてしまったのです。
ここで「Face ID」について、簡単に説明してみよう。
「Face ID」とは、iPhone Xに搭載された顔認証システム。
画面を一目見るだけで自動的に顔認証が行われ、ロックの解除をするというものです。
顔情報を30,000以上のドットを投射して解析することで、
- 暗闇の中
- 外見の変化(髪型、髭、帽子をかぶる)
でも適応というのが売りでしたが、この機能を世界中に知らしめる発表会でまさかの2度のミスが。
クレイグ・フェデリギ氏が「iPhone X」の画面を見ても、顔が認証されなかったのです。
これが問題の映像ですが、一度目に顔認証せず、すぐにスリープモードにして、再度トライしますが、上手く行かず・・・最終的には、6桁のパスコードを入力してロック解除するハメに・・・。
この失敗が映し出された瞬間にAppleの株価は、163ドル(約17,930円)から159ドル(約17,490円)へと下落してしまいました。
なぜ、Face IDが使い物にならなかったのか?
Appleからは、この失敗の原因について正式な説明がなされていないが、新興メディア「The Verge」で原因の究明が図られています。
それによりますと、この原因はFace IDの誤作動ではなく、「iPhone Xを再起動した後にデモを行ったから」または「48時間以上ロック解除を行わなかったから」だそうです。
皆さんも、iPhoneの電源を完全にシャットダウンしてから、再起動したとき、指紋認証ではアンロックできず、必ず「パスコード」を求められますよね?
これと同じことが「iPhone X」の発表会でも起きたということです。
もう一つの理由が考えたくはありませんが「Face IDが完璧ではなかったから」です。
Face IDの他人が解除できる可能性は、100万分の1で驚きの精度を誇っています。
事実、写真はもとより、その人物に似せたマネキンでも、Face IDによるロックは解除できなかったそう。
だとしたら、その精度の高さが仇となって、本物を認識できなかった可能性あるのでは?と考えられるわけです。
まあ、いずれにしても、答えは、11月3日の「iPhone X」で分かることですが。
これまで完璧な製品を世の中に送り出してきたAppleだから、大丈夫だと信じたいところですが、どうなることでしょうか。
指紋認証が完全に廃止されただけに、この「Face ID」の失敗は重要な事案です。