いのちの電話に電話をかけたものの「話し中で繋がらない」「何度かけても通話できない」と不安や焦りを感じている方は少なくありません。
特に夜間や休日、相談が集中しやすい時間帯には、回線が混雑してしまうこともあります。
本記事では、いのちの電話が繋がらない主な原因をわかりやすく解説するとともに通話できないときに試してほしい具体的な対処法、さらに今すぐ相談できる代替の相談先についてもまとめています。
一人で抱え込まず、今の気持ちを誰かに伝えるための選択肢を知ることで少しでも安心につながれば幸いです。
目次
いのちの電話が繋がらない原因と対処法
ここからは、いのちの電話が繋がらない原因と対処法を解説していきます。
1、回線が混雑している
いのちの電話が繋がらない最も多い原因が回線の混雑です。
いのちの電話は全国で多くの人が利用している一方、対応できる回線数や相談員の人数には限りがあります。
そのため、特定の時間帯にはどうしても「話し中」になりやすくなります。
特に混雑しやすいのは、
- 夜間(19時〜22時頃)
- 土日祝日や連休中
- 自殺予防週間や年末年始など、相談が増える時期
といったタイミングです。
この時間帯は同時に多くの人が電話をかけるため、何度かけても繋がらないことがあります。
対処法
- 少し時間を空けてかけ直す
- 深夜帯や早朝など、比較的利用者が少ない時間を狙う
- ナビダイヤルだけでなく、地域別回線やフリーダイヤルも試す

回線が空き次第、順番に対応されているため、時間帯を変えて再度試すことが大切です。
2、相談時間外・受付時間外にかけている
いのちの電話が繋がらない原因として受付時間外に電話をかけているケースも少なくありません。
いのちの電話には複数の窓口があり、それぞれ相談できる曜日や時間帯が異なります。
主な窓口の例としては、
- ナビダイヤル(全国共通)
- フリーダイヤル(特定の日・時間限定)
- 地域ごとの直通回線
があり、24時間いつでも利用できるわけではありません。
特にフリーダイヤルは「毎月◯日だけ」「週に数回のみ」といった限定的な運用が多く、時間外にかけると繋がらない仕組みになっています。
対処法
- いのちの電話公式サイトで当日の受付時間を確認する
- 現在利用可能な別の窓口(地域回線など)にかけ直す
- 受付開始時間に合わせて再度電話をかける

あくまで運営上の時間制限によるものです。
利用できる時間帯を把握し、今つながる窓口を選ぶことで、相談できる可能性が高まります。
3、発信側の通信環境の問題
いのちの電話が繋がらない場合、発信している側の通信環境に原因があることもあります。
回線混雑や受付時間外でなくても、電話そのものが正常に発信できていないケースです。
よくある原因としては、
- スマートフォンの電波状況が不安定(圏外・電波が弱い)
- 通話制限がかかっている(料金未払い・利用停止など)
- IP電話や一部の格安SIMを使用している
- Wi-Fi通話が不安定になっている
などが挙げられます。
特にナビダイヤルは、IP電話や一部のアプリ通話からは発信できない、または繋がりにくい場合があります。
対処法
- 電波の良い場所へ移動する(屋外・窓際など)
- Wi-Fi通話をオフにして通常の通話回線でかける
- 別の端末や固定電話から発信してみる
- スマートフォンを再起動してから再度かける

少し条件を変えるだけで繋がることもあるため、無理のない範囲で試してみてください。
4、ナビダイヤルの待ち時間制限
いのちの電話のナビダイヤルを利用している場合、一定時間が経過すると自動的に通話が切断されることがあります。
これはトラブルではなく、ナビダイヤル自体の仕様によるものです。
ナビダイヤルは多くの人が利用できるように
- 長時間の待機を防ぐ
- 回線を公平に回す
といった目的で待ち時間に制限が設けられています。
そのため、相談員につながる前に通話が終了してしまうことがあります。
対処法
- 切断されたら少し時間を置いてかけ直す
- 混雑しやすい時間帯を避けて再度試す
- ナビダイヤル以外の回線(地域別回線・フリーダイヤル)を利用する

あくまで回線運用上の制限です。
切断された場合でも何度かかけ直して問題ありませんし、別の窓口を利用するのも大切な選択肢です。
5、一時的なシステム障害・回線トラブル
まれではありますが、一時的なシステム障害や回線トラブルによって、いのちの電話が繋がらないことがあります。
これは利用者側ではどうにもできない要因で通信設備の不具合や回線メンテナンス、災害・天候の影響などが原因になる場合があります。
このようなケースでは、
- 何度かけてもすぐ切れてしまう
- 呼び出し音が鳴らない
- いつも繋がる時間帯でも通話できない
といった状況が起こることがあります。
対処法
- 少し時間を空けて再度かけ直す
- 別の「いのちの電話」窓口(地域回線・フリーダイヤル)を試す
- 電話以外の相談窓口(自治体相談、チャット・SNS相談など)を併用する

回線や仕組みの問題で一時的に使えないだけです。
今すぐ話せる別の窓口に目を向けることも大切な選択肢のひとつです。
いのちの電話が通話できない時の相談先
いのちの電話が通話できない時でも今すぐ相談できる窓口は他にもあります。
つながらなかったからといってあなたが一人で抱え込む必要はありません。
状況や気持ちに合わせて以下の相談先を検討してください。
よりそいホットライン
生活・人間関係・心の悩みなど幅広く相談できます。
電話だけでなく、チャット相談に対応している時間帯もあります。
こころの健康相談統一ダイヤル
自治体が運営している窓口で心の不調や不安について専門家に相談できます。
地域によって受付時間が異なります。
自治体の精神保健福祉センター
各都道府県・政令指定都市に設置されており、心の悩みやストレスについて継続的な相談が可能です。
平日昼間が中心ですが、専門性の高い支援を受けられます。
SNS・チャット相談窓口
電話が難しいときは、文字で相談できる窓口もあります。
声を出さずに気持ちを伝えられるため、ハードルが低いと感じる方も多いです。
信頼できる身近な人
専門窓口に限らず、家族・友人・同僚など、今の気持ちを少しでも話せる相手がいれば、つながること自体が支えになります。
まとめ
いのちの電話が繋がらない原因の多くは、回線の混雑や受付時間外、ナビダイヤルの仕様、発信側の通信環境、一時的なシステムトラブルなど、仕組みや状況によるものです。
繋がらなかったからといって、あなたの悩みが軽い、相談する価値がないということでは決してありません。
通話できないときは、時間帯を変えてかけ直す、別の回線を試す、通信環境を見直すなどの対処で改善することがあります。
それでも難しい場合は、他の相談窓口やチャット・SNS相談、自治体の支援先などを併用することも大切な選択肢です。
大事なのは「一人で抱え込まないこと」
今すぐ話せる方法は必ずあります。
繋がらない経験そのものがつらさを強めてしまうこともありますが、助けを求め続けていいという事実を忘れないでください。
あなたがつながれる場所は、必ずどこかにあります。






