今、自宅のインターネットと電話は、NTTグループの「フレッツ光(OCN 光 with フレッツ)」を使っているけど、消費税も上がったし、通信費用を安くしたい。
だけど、”NTT光回線”と”プロバイダ(OCN)”は、変更したくない。
それなら、光コラボレーションモデル(光コラボ)の「OCN光」を検討してはいかがでしょうか?
光コラボの「OCN光」に転用(乗り換え)すれば、”NTT光回線”と”プロバイダ(OCN)”を変更することなく、月々の通信費用が節約できる可能性があります。
目次
「OCN光」とは
OCN光とは、NTTの子会社「NTTコミュニケーションズ」がプロバイダ事業として提供している「OCN」の光コラボレーションモデルです。
OCNは、契約件数828万件(2015年3月時点)を誇る国内トップシェアのプロバイダとなっています。
従来は、NTTグループが独占的に「フレッツ光」を提供していましたが、光コラボでは、NTTグループが販売希望事業者に「卸(OEM)」します。
そうすることで、利用者は、NTTグループだけでなく、複数の会社から「フレッツ光」を選べるようになります。結果、価格競争により、通信費用が安くなったり、サービスの質が上がります。
『光コラボレーションモデルとは?ネット通信費用を節約・安くなる理由を徹底解説』
料金
ここからは、OCN光の料金について解説します。
※税抜表記となります。
月額料金
「転用(乗り換え)」「新規」「戸建住宅」「集合住宅(マンション)」によって、月額料金が変わってきます。
インターネット
転用の場合 | 新規の場合 | |
---|---|---|
戸建住宅 | 1年目:4,650円 2年目:5,100円 |
5,100円 |
集合住宅 | 1年目:3,450円 2年目:3,600円 |
3,600円 |
上記の月額料金は、2年自動更新型割引(新規・転用)を適用した料金となります。いわゆる「2年縛り」です。
ずっと「OCN光」を利用する予定なら関係ありませんが、もし、契約更新月以外に「OCN光」を解約した場合は、11,000円の違約金が発生するので注意が必要です。
※あまり、インターネットに詳しくない方のために、おまかせマルチパック(おまかせサポート(1.訪問サポート、2.電話サポート)、オンラインストレージ機能(OCN マイポケット)、セキュリティ対策ソフト(マイセキュア for マルチデバイス))が月額料金950円で用意されています。
電話
今、フレッツ光の「ひかり電話」を使っているなら、光コラボ(OCN光など)に転用(乗り換える)しても、そのまま同じ電話番号や電話機を使えます。
月額料金 | サービス内容 | |
---|---|---|
基本プラン | 500円 | - |
アドバンスプラン | 1,500円 | 480円分の通話(3時間相当) ・発信者電話番号表示(ナンバー・ディスプレイ) ・発信者電話番号通知リクエスト ・通話中着信 ・転送電話 ・迷惑電話お断り ・着信お知らせメール |
※OCN ひかり電話の通話料金は、「固定電話:8円/3分」「携帯電話:16円/60秒」「海外(アメリカ):9円/60秒」です。フレッツ光「ひかり電話」の基本プランと同じ通話料金となります。
初期費用(事務手数料と工事費)
転用の場合 | 新規の場合 |
---|---|
事務手数料:0円 工事費:0円(プランに変更がない場合) |
屋内配線を新設する場合 【戸建て】 事務手数料+工事費:21,000円 【集合住宅】 事務手数料+工事費:18,000円 |
屋内配線を新設しない場合 【戸建て】 事務手数料+工事費:10,600円 【集合住宅】 事務手数料+工事費:10,600円 |
回線速度を100Mから200Mや1GBに変更、ファミリータイプからマンションタイプに変更など、プランを変更する場合は、新たな工事が必要になるため、工事費が発生します。
・回線速度を変更する場合:2,000円または7,600円
・「マンションタイプ」から「ファミリータイプ」へ変更する場合:18,000円
・「ファミリータイプ」から「マンションタイプ」へ変更する場合:15,000円
解説
ここでいう転用とは、「フレッツ光」から「OCN光」に乗り換えることですが、プラン変更した場合を除き、基本的に同じ設備を使うため、回線工事・立ち会いは不要です。だから、転用の場合、工事費は発生しません。
※ただし、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光を契約したとき、工事費を分割で支払うプランにしている場合は、残り工事費の残額が一括で請求されるので注意が必要です。
また、転用の場合の事務手数料は、キャンペーン実施中のため無料となっています。
フレッツ光の違約金(にねん割、光もっともっと割など)
NTTの「フレッツ光」から「OCN光」に転用しても、フレッツ光の違約金は発生しません。
なぜなら、光コラボレーションモデルは、契約形態を変えるだけで、NTTグループの回線はそのまま利用し続けるからです。だから、フレッツ光は特例として”2年縛り”などの違約金を免除しています。
プロバイダの違約金
現在、「OCN 光 with フレッツ」または「OCN 光「フレッツ」」を利用しているなら、プロバイダの違約金は発生しません。
ただし、上記以外のプロバイダの場合、3,000~6,000円の違約金が発生する可能性があります。詳しい違約金は、現在、契約中のプロバイダ(BIGLOBE、So-net、plala、@niftyなど)に問い合わせる必要があります。
セット割引
「OCN光」と「OCN モバイル ONE」のセット割引が適用できます。
OCN モバイル ONEの1契約あたり”月々200円”を割引。
最大5契約まで”合計1,000円/月(22,000/年)”を割引できます。
NTTコミュニケーションズ(OCN)が提供している国内トップシェア格安SIMです。通話可能+携帯番号ポータビリティ(MNP)ができる「音声対応SIM」と「データ通信専用SIM」の2種類が提供されています。
【格安SIMカード】OCN モバイル ONEでスマホ通信費・料金が3分の1に?評判など徹底まとめ
どのくらい安くなるの?料金比較シュミレーション
では、実際に、「フレッツ光(OCN 光 with フレッツ)」から「OCN光」に転用(乗り換え)した場合、どのくらい通信費用を節約できるのでしょうか?
OCN光のWebサイトにある「料金シュミレーション」を使って比較してみました。
戸建て(東日本エリア)
現在の契約内容 | 転用後の契約内容 |
---|---|
・東日本エリア ・戸建て |
|
・回線速度1GB(フレッツ 光ネクスト ギガ・スマートタイプ) ・フレッツ光「にねん割」に加入 ・OCNの「2年割」に加入 ・ひかり電話(ひかり電話Aプラン) |
・回線速度1GB ・2年自動更新型割引を適用 ・OCN ひかり電話(アドバンスプラン) |
シュミレーション結果
シュミレーションした結果、1年目は13,800円、2年間で22,200円、5年間で47,400円お得になります。
戸建て(西日本エリア)
現在の契約内容 | 転用後の契約内容 |
---|---|
・西日本エリア ・戸建て |
|
・回線速度1GB(フレッツ 光ネクスト スーパーハイスピードタイプ 隼) ・フレッツ光「光もっともっと割」に加入して5年目 ・OCNの「2年割」に加入 ・ひかり電話(ひかり電話Aプラン) |
・回線速度1GB ・2年自動更新型割引を適用 ・OCN ひかり電話(アドバンスプラン) |
シュミレーション結果
1年目は月々400円お得になりますが、2年目~は「OCN光」の方が高くなるという結果がでました。
NTT西日本の「もっともっと割」は、フレッツ光を長期間利用すると割引額が大きくなる割引サービスです。「もっともっと割」の申し込み後、4~8年目までは、毎年100円ずつ割引額が増加します。
「なぜ、東日本エリアと西日本エリアで割引額が違うのか」というと、関西には関西電力系通信会社ケイ・オプティコムという強力なライバルがいるからです。
西日本エリアの場合は、「OCN光」と「OCN モバイル ONE」のセット割を利用しないと、お得になりません。
マンション(東日本エリア)
現在の契約内容 | 転用後の契約内容 |
---|---|
・東日本エリア ・集合住宅(16戸以上) |
|
・回線速度1GB(フレッツ 光ネクスト ギガ・スマートタイプ) ・フレッツ光「にねん割」に加入 ・OCNの「2年割」に加入 ・ひかり電話(ひかり電話Aプラン) |
・回線速度1GB ・2年自動更新型割引を適用 ・OCN ひかり電話(アドバンスプラン) |
シュミレーション結果
シュミレーションした結果、1年目は4,800円、2年間で7,800円、5年間で16,800円お得になります。
マンション(西日本エリア)
現在の契約内容 | 転用後の契約内容 |
---|---|
・西日本エリア ・集合住宅(16戸以上) |
|
・回線速度1GB(フレッツ 光ネクスト スーパーハイスピードタイプ 隼) ・フレッツ光「光もっともっと割」に加入して5年目 ・OCNの「2年割」に加入 ・ひかり電話(ひかり電話Aプラン) |
・回線速度1GB ・2年自動更新型割引を適用 ・OCN ひかり電話(アドバンスプラン) |
シュミレーション結果
1年目は月々60円お得になりますが、2年目~は「OCN光」の方が高くなるという結果がでました。
戸建て同様、セット割を利用しない場合、「西日本エリア」のOCN光に転用するメリットはあまりなさそうです。
OCN光の評判・口コミ
OCN光の評判・口コミは、こんな感じです。辛口コメントが目立ちます。
【回線速度に関して】
・良好ではあるが、速度がもう少し速い方が望ましい。
・夕方以降速度がやや落ちる
・遅すぎ。全く使えません。ユーチューブの閲覧も最後まで開ききれません。動画は2秒動いて10秒ダウンロードの繰り返し。
他のインターネットサービス同様、住んでいる地域によって、回線速度にバラつきがあるようです。
【サポートに関して】
・問題無し
・タイミングによりつながらない時もあります
・受け答えは丁寧ですが、対応する気は全くないようです。
OCN光の申し込み方法
まず、OCN光に移動します。
“OCN光 料金を確認してお申し込み”ボタンをクリックします。
あとは、申し込み内容を選択していけば完了です。月額料金と初期費用の確認もできます。
OCN光の申し込み時に「転用承諾番号の取得状況」という項目がありますが、何でしょうか?
転用承諾番号とは、フレッツ光の契約内容を「OCN光」に引き継ぐ際、必要になる情報です。
次のお問い合わせ窓口で「光コラボレーション契約のため転用承諾番号を知りたい。」と伝えれば、教えてもらえます。
最後に
- 今、東日本に住んでいる。
- 自宅のインターネット(+電話)は「フレッツ光(OCN 光 with フレッツ)」
- NTTグループの「フレッツ光」回線を変えたくない。
- NTTグループの「OCN」プロバイダを変えたくない。
- 月額利用料を安くしたい。
という方なら、フレッツ光から光コラボ「OCN光」に転用(乗り換え)することで、5年間で”最大47,400円”安くなります。
転用は、基本的に工事が不要です。申し込み後、回線業者が手続きを行い、早ければ1週間ほどで開通します。
さらに、今、格安SIM「OCN モバイル ONE」を契約しているなら、”セット割”でさらにお得になります。
また、「自宅のインターネットは、NTTグループでまとめたい!」なら、自宅に新しくインターネット(+電話)を敷くときに「OCN光」という選択肢も有りでしょう。