インターネットの契約プランを1Gbpsに変更したのに、通信速度が遅い・・・。
それは、もしかすると、無線LANルーターが原因かもしれません。
せっかく、高い料金プランに変更して、回線速度を上げても、無線LANルーターが対応していなければ、インターネットは遅いままです。
このページでは、無線LANルーターの選び方とおすすめの機種を紹介します。
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目次
無線LANルーターの選び方
無線LANルーター選びに失敗しないためには、まず、現在契約しているインターネット回線(フレッツ光、ソフトバンク光、ドコモ光、auひかり、J:COM、eo光等)の回線速度を知っておく必要があります。
インターネット回線を1Gbps(1000Mbps)で契約しているなら、「無線LANルーター」「LANケーブル(LANケーブルの選び方はこちら)」「パソコン」すべてが1Gbpsに対応して、はじめて、1Gbpsの通信環境が整います。

もし、無線LANルーターが1Gbpsに対応していない、100Mbpsが上限なら、インターネット回線が1Gbpsであっても、パソコンの通信速度は”100Mbps”が上限となります。

また、無線LANルーターは、「有線LAN接続(ケーブルで直接繋ぐ方法)」と「無線LAN接続(Wi-Fiで接続する方法)」では、それぞれ対応している通信速度が違います。
つまり、有線LAN接続が1Gbpsに対応しているからといって、無線LAN接続も1Gbpsに対応しているとは限らないので注意しましょう。

有線LANと無線LANの規格
無線LANルーターの仕様を見ると、だいたい次のように記載されています。
有線LAN | 1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T |
---|---|
有線LANポート | 4 |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
有線LANポートとは、接続可能なLANケーブルの数を示しています。上記だと、4個までケーブルを接続できます。
そして、訳の分からないのが、「有線LAN」と「無線LAN(Wi-Fi)」ですね・・・1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T、IEEE802.11a/b/g/n/ac・・・たくさんの暗号文が並んでいます。
これらの暗号文は、有線LANと無線LANの規格を示しています。まあ、帯域、セキュリティ規格、暗号化形式など、細かい違いは色々とありますが、ここでは、通信速度に着目して見ていきましょう。
規格 | 通信速度(最大) |
---|---|
10BASE-T | 10Mbps |
100BASE-TX | 100Mbps |
1000BASE-T | 1Gbps(1000Mbps) |
規格 | 通信速度(最大) |
---|---|
11b | 11Mbps |
11a | 54Mbps |
11g | 54Mbps |
11n | 600Mbps |
11ac | 6.9Gbps(6,900Mbps) |
表を見れば分かる通り、規格によって、通信速度が違います。
つまり、有線LANと無線LANの規格を確認すれば、どのぐらいの性能の無線LANルーターか分かるのです。
おすすめの無線LANルーター
無線LANルーターの選び方が分かったところで、元家電量販店員の僕がおすすめの無線LANルーターを紹介します。
ちなみに、無線LANルーターは、NEC、バッファロー、ELECOM、IO DATA、COREGAなど、様々なメーカーから発売されていますが、設定のしやすさ、信頼性を考慮すると、「NEC」と「バッファロー」の2つのメーカーがおすすめです。
契約プランが”100Mbps”の場合
参考:フレッツ 光ネクスト ファミリータイプの回線速度が100Mbpsです。
有線LAN | 最大100Mbps (100BASE-TX、10BASE-T) |
---|---|
有線LANポート | 3 |
無線LAN | 最大100Mbps (IEEE802.11b/g/n) |
現在契約しているインターネット回線(フレッツ光、J-COM、eo光、auひかり等)の契約プランが”100Mpbs”の場合は、1Gbpsに対応した高性能&高価格の無線LANルーターを購入しても上限が100Mbpsのため、意味がありません。
そんな方に、僕がおすすめなのが、NEC製「AtermWR8165N PA-WR8165N-ST」です。有線LAN接続で最大100Mbps、無線LAN接続で最大100Mbpsに対応しています。
日本メーカー&安心ブランドで低価格な商品です。
ただし、
- 無線LANルーターから端末(パソコン、スマートフォン)までの距離が遠い
- 複数台(3台以上)の端末を同時に繋げる
場合は、性能が少し足りないため、次に紹介するバッファロー製「WHR-1166DHP3」をおすすめします。
契約プランが”200Mbps”の場合
参考:フレッツ 光ネクスト ファミリー・ハイスピードタイプの回線速度が200Mbpsです。
有線LAN | 最大1Gbps (1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T) |
---|---|
有線LANポート | 4 |
無線LAN | 最大866Mbps (IEEE802.11a/b/g/n/ac) |
契約プランが200Mbpsの方におすすめなのが、バッファロー製「WHR-1166DHP3」です。
有線LAN接続で最大1Gbps、無線LAN接続で最大866Mbpsに対応しています。コスパの高い商品です。
契約プランが”1Gbps”の場合
参考:フレッツ 光ネクスト ギガファミリー・スマートタイプの回線速度が1Gbpsです。
有線LAN | 最大1Gbps (1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T) |
---|---|
有線LANポート | 3 |
無線LAN | 最大1.733Gbps (IEEE802.11a/b/g/n/ac) |
Wi-Fiで1Gbpsの通信環境を実現したいなら、IPv6(v6プラス、transix、IPv6オプション)にも対応しているバッファロー製「WRM-D2133HP」がおすすめです。
価格は高くなりますが、有線LAN接続で最大1Gbps、無線LAN接続で1.733Gbps(1,733Mbps)に対応。複数のパソコンで同時にハイビジョン映像を再生することも可能です。
通信速度が速いだけでなく、電子レンジやコードレス電話機から発せられる”電波ノイズ”も自動で検知&回避。
最新技術「メッシュネットワーク」にも対応しているので、電波が届かない部屋が出てきたときは、もう一台購入することで家中どこでもインターネットができる環境を構築してくれます。
契約プランが1Gbps、自宅が3階建て、一度に多くのパソコン・タブレット・スマートフォンでWi-Fi接続する、そんな環境にピッタリの製品です。
契約プランが”10Gbps”の場合
参考:NURO光 10G、auひかり ホーム10ギガの回線速度が10Gbpsです。
有線LAN | 最大10Gbps (10G SFP+、1000BASE-T、100BASE-TX、10BASE-T) |
---|---|
有線LANポート | 8 |
無線LAN | 最大4.6Gbps (IEEE802.11a/b/g/n/ac/ad) |
現状、最高スペックの無線LANルーターがほしいのであれば、ネットギア製「R9000-100JPS」一択となります。
次世代規格である「10G SFP+」「IEEE802.11ad」に対応。
有線LAN接続で最大10Gbps、無線LAN接続で4.6Gbpsと圧倒的な性能を誇り、ネット上の評判・口コミもかなりの高評価となっています。
正直、この規格に対応する端末(パソコン、スマートフォンなど)はごく一部に限られており、家庭で使うのであれば少々オーバースペックです。
「10台以上の端末を一斉に接続する」「建物の構造上、どうしても電波が弱まる部屋がある」という方におすすめします。
最後に
無線LANルーターって種類も多くて良く分からない。
僕が家電量販店に勤めていたとき、そのような方が多かったので、この記事で無線LANルーターについて分かりやすくまとめてみました。
この記事では、契約プランごとに”おすすめの無線LANルーター”を紹介しましたが、「Wi-Fiでパソコンは接続しない」という方なら、無線LANルーターが”有線LAN:1000BASE-T”に対応してれば十分です。
その辺は、自宅の環境や使い方に合わせて選んでいきましょう。