楽天モバイル(プラチナバンド)が繋がらないときの原因と対処法

楽天モバイルのプラチナバンド(700MHz)がスタートしてエリア改善が期待される一方で「圏外になる」「電波が弱い」「全然つながらない」といった声も少なくありません。

特に屋内や地下など、これまで電波が届きにくかった場所では、プラチナバンドが利用できるはずなのに不安定になるケースもあります。

この記事では、楽天モバイルのプラチナバンドが繋がらないときに考えられる原因とユーザーが今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。

プラチナバンド対応スマホかどうかの確認ポイントや設定方法も紹介するので通信が不安定で困っている人はぜひ参考にしてください。

楽天モバイル(プラチナバンド)が繋がらないときの原因と対処法

ここからは、楽天モバイル(プラチナバンド)が繋がらないときの原因と対処法を解説していきます。

1、スマホがプラチナバンド(700MHz)に対応していない

楽天モバイルのプラチナバンド(700MHz)を利用するためには、スマホがBand28(バンド28)に対応している必要があります。

しかし、すべてのスマートフォンがBand28をサポートしているわけではなく、特に 海外版スマホ・中古端末・古い機種 では非対応のものが多く、プラチナバンドの電波を受信できないことがあります。

Band28に対応していないスマホでは、プラチナバンドの恩恵を全く受けられないため、電波が弱い・圏外になりやすいといった症状が出やすくなります。

対処法

  • スマホの対応バンド一覧で「Band28(700MHz)」に対応しているか確認
  • 楽天モバイル公式サイトの“楽天回線対応製品”ページで動作確認状況をチェック
  • 非対応の場合は、Band28対応のスマホへの買い替えを検討
特に楽天モバイルでは、対応機種を利用することで最も安定した通信ができるため、まずは手持ちのスマホがプラチナバンドに対応しているかチェックすることが重要です。

2、まだプラチナバンドのエリア構築が完了していない

楽天モバイルのプラチナバンド(700MHz)は、全国で一斉に利用できるわけではなく、エリア整備が段階的に進んでいる途中です。

そのため、地域によってはまだ700MHz帯の基地局が稼働しておらず、プラチナバンドが利用できない、または電波が弱い場合があります。

特に地方エリアや山間部、人口が少ない地域では整備が遅れる傾向があり、「対応エリアのはずなのに繋がらない」というケースも実際には基地局の稼働がまだ十分でないことが原因ということがあります。

対処法

  • 楽天モバイル公式「サービスエリアマップ」で700MHzの提供状況を確認
  • 楽天モバイルの公式発表やニュースで整備スケジュールをチェック
  • 数週間〜数ヶ月後に改善されることも多いため、最新情報を定期的に確認する
プラチナバンドは順次拡大しているため、現時点で繋がりにくい場合でも今後のエリア拡大によって改善される可能性は非常に高いと言えます。

3、スマホ側で4G/700MHzの掴みが不安定

プラチナバンドに対応しているスマホでも電波の切り替えがうまく行われず、700MHz(Band28)を掴めていないことがあります。

特に建物の奥や地下、電波環境が不安定な場所では、スマホが自動的に別の周波数(Band3 や Band18 など)を優先してしまい、プラチナバンドの電波をつかみ直せなくなるケースがあります。

また、長期間再起動していないスマホやネットワーク設定の不具合によって「電波があるのに繋がりにくい」という状態が発生することも珍しくありません。

対処法

  • スマホを再起動してネットワークをリセット
  • 機内モードのオン→オフで電波を掴み直す
  • SIMカードの抜き差しで通信状態をリフレッシュ
  • モバイルデータ通信のオン/オフを切り替えて再接続
  • ネットワーク設定のリセット(最終手段)
これらの操作を行うことでBand28を正常に掴み直し、プラチナバンドが利用できるようになることが多いです。

4、建物の構造・地下・密集地域による電波干渉

プラチナバンドは従来の周波数帯よりも電波が届きやすいとされますが、建物の構造や環境によっては依然として電波が弱くなる場合があります。

特に以下のような場所では、700MHz帯でも電波が減衰しやすく、繋がりにくい状況が発生しやすくなります。

  • 鉄筋コンクリート造の建物の奥
  • 地下街・地下フロア
  • 高層ビルの中層〜下層部
  • 商業施設の奥・駐車場内
  • 密集した都市部での電波干渉

これらの環境では、壁・天井・金属などにより電波が遮られたり反射したりするため、プラチナバンドでも安定した通信が難しくなることがあります。

対処法

  • 窓際や屋外など、電波が入りやすい場所へ移動して接続状況を確認
  • 自宅であれば、Wi-Fi(光回線やホームルーター)を併用して安定化
  • 建物内での常時利用が必要な場合は、楽天モバイルへの改善要望を送るのも有効
建物の構造による電波減衰は、プラチナバンドでも完全には避けられないため、環境に応じた対策を行うことで通信の安定性を高めることができます。

5、楽天モバイル側の障害・メンテナンス

楽天モバイルが一時的な通信障害を起こしていたり、基地局のメンテナンスを実施している場合、プラチナバンドに対応しているスマホでも突然つながりにくくなることがあります。

このようなケースでは、ユーザー側で設定を変更しても改善せず、一定時間そのまま通信が不安定になることが多いのが特徴です。

特に周波数切り替えや基地局増設のタイミングでは、

  • 電波が急に弱くなる
  • 4G/5Gを行き来して不安定になる
  • 圏外になったり復帰したりする

などの症状が発生しやすくなります。

対処法

  • 楽天モバイル公式サイトの「障害・メンテナンス情報」を確認
  • 楽天モバイル公式X(旧Twitter)で障害の告知をチェック
  • 数時間〜半日程度待つと復旧することが多い
もし、周囲のユーザーも同じ症状が出ている場合は、スマホではなく楽天側の障害の可能性が高いため、復旧を待つのが最も確実な対処法となります。

6、古いAPN設定やキャリア設定が残っている

スマホに古いAPN設定やキャリア設定が残っている場合、プラチナバンド(700MHz)の電波を正常に掴めず、通信が不安定になったり繋がらなくなることがあります。

特に他社回線を使っていた端末をそのまま楽天モバイルで利用している場合や中古端末・海外端末を使用している場合に起こりやすいトラブルです。

iPhoneでは「キャリア設定アップデート」を適用していないと最新の通信仕様が反映されず、Androidでは古いAPNプロファイルが複数残っていることでネットワークが混乱することがあります。

対処法

  • iPhone
    ・「設定」→「一般」→「情報」で“キャリア設定アップデート”が表示されたら更新
  • Android
    ・APNを「rakuten.jp」に設定し直す
    ・古いプロファイル(他社のAPN)が残っている場合は削除
  • それでも改善しない場合
    ・ネットワーク設定のリセットを実行(最終手段)
APNやキャリア設定は通信の根本部分であるため、古い情報が残っているとどれほど電波が強くても正しく通信できません。

プラチナバンド接続の不具合が続く場合は、まず設定情報が最新かどうかを必ず確認しておきましょう。

まとめ

楽天モバイルのプラチナバンド(700MHz)が繋がらない原因は、スマホのBand28非対応、エリア整備の遅れ、電波の掴み直し不具合、建物による減衰、通信障害、古い設定のまま使用しているなど、さまざまな要因が関係しています。

まずは、スマホの再起動や機内モードの切り替え、APN設定の見直しなど、自分でできる簡単な対処から試すことで改善するケースが多くあります。

また、プラチナバンドのエリアは今後さらに拡大していくため、現時点で不安定でも、数週間〜数ヶ月で改善される可能性も十分あります。

どうしても繋がらない状況が続く場合は、対応スマホの確認やエリア状況のチェックを行い、必要に応じて楽天モバイルサポートへ問い合わせるのも有効です。

プラチナバンドを最大限に活かして、より快適な通信環境を整えていきましょう。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

サラリーマンをしながら、当ブログを運営していましたが、2018年に独立し現在はフリーランスとして活動しています。今まで、数々のWebサイト・ブログを構築してきました。このブログでは、今までの経験で得た知識を活かし、Web制作・SEO関連を中心に、最新のIT関連ニュースを発信。また、ファイナンシャル・プランナー技能士の資格を活かして金融関係の情報も発信しています。