エアタグ(AirTag)は、鍵や財布などの持ち物を見失ったときに大活躍する便利なアイテムです。
ところが、いざ使おうとしたときに「iPhoneに接続できない」「ペアリングが進まない」といった不具合に悩むユーザーも少なくありません。
実は、接続できない原因はBluetoothや位置情報の設定不備、iOSの不具合、あるいはAirTag本体の問題などさまざまです。
この記事では、エアタグが接続できないときの主な原因と、その解決方法をわかりやすく解説します。
目次
エアタグが接続できないときの原因と解決方法
ここからは、エアタグが接続できないときの原因と解決方法を解説していきます。
1、Bluetoothがオフになっている
AirTagとiPhoneはBluetoothで通信するため、Bluetoothがオフになっていると接続できません。
- iPhoneのBluetoothがオフになっている
- 機内モードがオンになっていてBluetoothが無効化されている
対処法
- iPhoneの 設定 → Bluetooth を開き、スイッチをオンにする
- 機内モードがオンになっていないか確認し、必要に応じてオフにする
- 一度Bluetoothをオフにしてから再度オンに切り替える(リセット効果で改善する場合あり)
- それでも接続できない場合は、iPhoneを再起動してから再度AirTagを近づけて試す
2、位置情報サービスがオフになっている
AirTagの位置を特定するためには、iPhoneの位置情報サービスが必須です。
オフになっていると接続できても位置が表示されず、正しく利用できません。
- iPhone本体の位置情報サービスがオフになっている
- 「探す」アプリに対する位置情報利用が制限されている
対処法
- 設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス を開き、オンにする
- アプリ一覧から「探す」を選び、常に許可 になっているか確認
- 一度オフにしてから再度オンに切り替えると改善することもある
- それでも反応しない場合は、iPhoneを再起動してから再度AirTagを近づけて試す
3、iOSが古い
AirTagは最新のiOS環境での使用を前提に設計されています。
iOSが古いままだと、AirTagのペアリングや位置情報の共有がうまくいかないことがあります。
- iOSのバージョンが古く、AirTagの機能に対応していない
- 不具合が修正されていない状態で利用している
対処法
- 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート を開き、最新のiOSに更新する
- Wi-Fiに接続し、十分なバッテリー残量を確保してからアップデートを実施する
- 更新後、iPhoneを再起動し、AirTagを近づけて再度ペアリングを試す
4、Apple IDや「探す」アプリの不具合
AirTagはApple IDと「探す」アプリに紐づけて利用します。
そのため、Apple IDの認証に問題があったり、「探す」アプリが正しく動作していないと接続できないことがあります。
- Apple IDのサインインに不具合がある
- 「探す」アプリの一時的な不具合や設定ミス
- iCloudの同期が正しく行われていない
対処法
- iPhoneの 設定 → [自分の名前] からApple IDに正しくサインインしているか確認
- 必要に応じて、一度サインアウトしてから再度サインインする
- 「探す」アプリを終了し、再起動してからAirTagを近づけて試す
- 設定 → [自分の名前] → iCloud → 探す がオンになっているか確認
- それでも改善しない場合は、Apple IDのパスワードを再入力して認証を更新する
5、AirTagのバッテリー切れ
AirTagはボタン電池(CR2032)で動作します。
バッテリーが切れているとiPhoneに認識されず、接続できません。
- AirTagのバッテリー(CR2032)が消耗している
- 電池交換時に正しく装着されていない
対処法
- iPhoneの「探す」アプリでAirTagのバッテリー残量を確認 ※バッテリーが少なくなると「バッテリー残量低下」の通知が表示されます
- バッテリーが切れている場合は、新しい CR2032ボタン電池 に交換する ※AirTagの背面を押しながら回してカバーを外し、電池を入れ替える
- 電池のプラス面(+)が上になるように正しく装着する
- 電池交換後、iPhoneを近づけて接続できるか再確認する
6、電波干渉や一時的な不具合
AirTagはBluetoothを利用して通信するため、周囲の環境によっては電波干渉が発生し、接続が不安定になることがあります。
また、iPhoneやAirTagの一時的な不具合が原因で認識されないケースもあります。
- 周囲にBluetooth機器やWi-Fi機器が多く、電波干渉が起きている
- iPhoneやAirTag側で一時的な接続エラーが発生している
対処法
- AirTagとiPhoneを近づけて接続を試す
- 近くのBluetooth機器を一時的にオフにして干渉を減らす
- iPhoneを再起動してから再度AirTagを認識させる
- AirTagの金属カバーを外して電池を入れ直し、リセットを試す
- 周囲の電波状況が落ち着いてから再度接続を試す
7、AirTag本体の故障や初期不良
設定や環境を整えてもAirTagがまったく反応しない場合、本体に故障や初期不良がある可能性があります。
特に購入してすぐに接続できない場合は、製品自体の不具合を疑う必要があります。
- 購入時からの初期不良
- 落下や水没などによる物理的な破損
- 内部回路やセンサーの故障
対処法
- ほかのiPhoneやiPadでAirTagが認識されるか試す
- 電池を入れ直しても改善しない場合は、Appleサポートに問い合わせる
- 購入から1年以内であればメーカー保証の対象となるため、無償交換や修理が可能
- Apple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込んで点検を依頼する
まとめ
今回は、エアタグ(AirTag)がiPhoneやAppleデバイスに接続できないときの原因と解決方法を紹介しました。
接続できないときは、まず Bluetoothや位置情報サービスの設定を確認 し、iOSを最新バージョンにアップデートすることが基本です。
また、AirTagのバッテリー残量や「探す」アプリの設定も見直してみましょう。
それでも改善しない場合は、電波干渉や一時的な不具合を疑い、再起動やリセットを試してください。
最後に、AirTag本体の故障や初期不良が考えられるときは、Appleサポートに相談するのが確実です。
正しい手順で確認すれば、多くの場合は自分で解決できます。困ったときは今回紹介したポイントを順にチェックしてみてください。