以前、当ブログで紹介した本を「朗読」で聴けるサービス”Audible(オーディブル)”
- 通勤・通学で満員電車に乗っているとき
- 気分転換で散歩をしているとき
- 家事(料理、掃除)をしているとき
- 子育てをしているとき
など、本が開けない状況でもイヤホンをつければ、簡単に本の世界を楽しむことができます。
僕もかれこれ半年以上にわたって”Audible”を利用しています。
そんなAudibleでもオススメなのが、仕事にも役立つビジネス書です。
小難しくて途中で投げ出しそうになってしまう内容であっても、朗読という形であれば不思議と頭の中にすーーーっと頭の中に入ってきますし、習慣として聞き続けることができます。
この記事では、僕が今まで聞いたAudibleのビジネス書の中でのおすすめ作品を紹介していきます。
目次
借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ
脱サラして念願のアパレルショップを開くも、借金が膨れ上がり2,000万円(そのうち闇金600万円)になってしまった。
絶望の淵に立たされて、自殺、自己破産、ホームレスという最悪の選択肢しか頭に浮かんでこないコイケにドSの宇宙さんが降臨します。
何もかも上手くいかないと愚痴を言うコイケにドSの宇宙さんは「お前の願いは全て叶えられてるよ。だって、服が売れないのもお金が増えないのも全部叶っているじゃないか」と言います。
続けてドSの宇宙さんは「だから、お前の口癖は、すべて宇宙へのオーダーとして届いているんだって!」と続けます。
「やっぱり上手くいかない」「俺の人生なんてどうせ駄目」「何やっても無駄」
それは、ずべて宇宙のオーダーとして届けられ、しっかりと実現されていくのです。
コイケとドSの宇宙さんのやり取りが面白く「ビジネス書って苦手・・・」という方にも強くおすすめできます。
すぐに陳腐化してしまうような小手先のビジネススキルではなく、ビジネスの根源的で本当に大切な考え方をコメディチックに教えてくれる一冊です。
1000人の経営者を救ってきた コンサルタントが教える 社長の基本
筆者は、ビジネススクールで知識を詰め込んだだけのコンサルではなく、実際に会社を経営して阪神淡路大震災とバブル崩壊の影響で140億円の負債を抱えた後、自らの力で再生させた人物です。
経営者の基本である
- 社長にしかできない仕事をする
- 捨てる勇気を持つ
- 社員や取引先と理念を共有する
といった基本的なことを自らの体験からリアリティかつ説得力をもって書き記しています。
「成功する経営者」「失敗する経営者」は、どこが違うのか?
経営の考え方だけでなく、金融機関との上手な付き合い方など、実践的な要素も多く勉強になることが多い一冊です。
デール・カーネギーの人を動かす方法
1937年に発売されてから世界中で今もなお読み継がれているビジネス書の名著です。
第40第アメリカ大統領「ロナルド・レーガン」をはじめとして、多くの著名人、経営者、ビジネスマンの愛読書として知られています。
仕事だけでなく家庭内においても人間関係を円滑にするための手法が具体的かつ丁寧に実際のストーリーも交えて紹介。
「批判せず、非難せず、不平を言わない」「人に惜しみなく称賛を与える」「議論に勝とうとしない」「相手に、あなたの結論を自分の結論と思わせる」「相手に、自分は重要な存在だと感じさせる」など、今すぐにでも実践できる内容が数多くなります。
特に
- 自分の思い通りに部下が動いてくれない
- 自分のもとから優秀な部下が去ってしまう
- 部下とのコミュニケーションで悩んでいる
など、経営者を含めて人を動かす立場にある方には、是非とも一読してもらいたい一冊です。
古典的な名著ですが、難解な表現は一切なく、分かりやすい語り口ですっと頭に次から次へと入ってきて、納得しながら聞いていくことができます。
仕事の「生産性」はドイツ人に学べ
筆者は、日本の東京銀行(現:三菱UFJ銀行)に入行したのち、長年にわたりドイツで仕事をしてきた人物です。
マスコミの報道を見ていると、日本人とドイツ人は似ていると言われることが多いですが、
- 1人あたりの労働時間 → ドイツ 平均1,363時間、日本 平均1,713時間(年間350時間の差)
- 1人あたりのGDP → ドイツ 48,264ドル、日本 39,305ドル(年間8,959ドルの差)
- 労働生産性 → ドイツ 68ドル、日本 46ドル(1時間24ドルの差)
といったように労働時間と年間に生産された富が全くといっていいほど違います。
そして、筆者が指摘するのは、単純に「ドイツは豊かだから」ではなく、仕事に対する考え方が全く異なるという点です。
例えば、
「日本政府は消費者、ドイツ政府は労働者の権利を重視している。例えば、ドイツでは閉店法により平日20時以降、日曜・祝日、大型連休は店を閉めなければならない。」
「ドイツ人は休息を大切にする。日曜・祝、平日の早朝・昼・深夜は騒音を出してはいけない。掃除や洗濯機もご法度である。」
「ドイツ人は優先順位をつけて仕事を堂々と先送りする。急な仕事が舞い込んできても、プライベートを犠牲にして働くことはしない。」
「人は人、自分は自分と割り切り、自分の価値観をしっかりと持つ。世間体を気にして無理に合わせない。」
など、数えきれないほど違いがあります。
皆さんの中には「日本は日本、ドイツはドイツ」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、日本とは全く違った考え方を学んで、良いと感じたことを積極的に取り入れることで仕事のやり方も大きく変わります。
日本も歴史を振り返れば、明治から現在にかけて仕事の考え方は大きく変わってきました。
今のやり方が絶対では決してありません。この本を朗読で聞いて、今の仕事に対して疑問を持つのも良いでしょう。
営業の魔法――この魔法を手にした者は必ず成功する
営業で悩みを抱いていたり、ステップアップをしたいなら是非とも呼んでもらいたい一冊です。
本書は、営業のテクニックではなく、営業の考え方を中心に説いています。
営業の具体的な手法である
- 会話の中にある”間”のとり方
- 相手に2つの選択肢を与えて答えやすくする”二者択一話法”
- 相手の意見に共感して、その意見に対する質問を繰り返しながら商談をまとめる”イエス・バット話法”
なども数多く紹介されていますが、表面的なテクニックだけでなく「なぜ、この方法でお客様の心を開かせることができるのか。」といったことを一歩進んで丁寧に解説しています。
「どのように人の心が動いていくのか」を感情論ではなく、論理的に理解することができ、なんとなく営業について理解していた方も、より理解を深めることができるでしょう。
僕自信も過去に光回線の販売スタッフとして働いていたことがありますが、確かに「○○」を言ったときにお客様の反応はこうだったな、と思い出しながら朗読を聴くことができました。
現在は、接客業から離れて、主に文章を書く仕事が大半となっていますが、直接口で伝えるのも文字で伝えるのも営業であり、プレゼン資料の作成や顧客へのメール対応の現場でも学ぶことが多いと感じます。
また、ただ単に営業の方法を羅列しているのではなく、売れない営業マンを主人公にしたストーリー仕立てとなっており、興味深く最後まで聴くことができました。
先ほど紹介した「デール・カーネギーの人を動かす方法」と合わせて聴いてみたい一冊です。