iPhoneをWi-Fi接続で使用していたつもりが、いつの間にかモバイルデータ通信(3G、4Gなど)になっていた・・・。
そんなまさか・・・と思うかもしれませんが、iOS9にアップグレードすると、勝手に「Wi-Fi接続」から「モバイルデータ通信」に切り替わる可能性があります。
その原因は、iOS9で新たに搭載されたWi-Fi アシストという機能によるものです。
もし、映画をダウンロードしているとき、勝手にモバイルデータ通信に切り替わっていたら、一気に通信速度制限に引っ掛かり、月末まで遅いネット速度で我慢しなければなりません。
Wi-Fi アシストとは
そもそも、Wi-Fi アシストとは、どのような機能でしょうか?
Wi-Fi アシストとは、Wi-Fiの接続状況が良くないとき、自動的に”モバイルデータ通信”に切り替える機能です。
例えば、Wi-Fi接続の不安定な状態で、iPhoneのSafariでネットサーフィンをしているとき、Webページがなかなか読み込まれなかったとします。このようなときに、自動的にモバイルデータ通信に切り替わり、快適にネットサーフィンができるようにします。
Wi-Fi アシストをめぐり訴訟にも・・・
Appleとしては、「常に、快適にインターネットを楽しんでほしい!」と良かれと思って付けた新機能ですが、この機能が原因となり、アメリカでは訴訟に発展しています。
アメリカのカリフォルニア州エッジウォーター在住のとあるカップルは、「Wi-Fi アシスト」機能を知らなかったために、高額な通信料金を請求されたという理由で、Appleに「自分たちや他のユーザーの支払いを肩代わりする義務がある」と主張しています。その損害額は、日本円で6億円を超えるということです。
※日本では、”通信料定額”が一般的ですが、アメリカでは「3分10円」のように使った時間に応じて課金される”従量課金”も多いようです。
Wi-Fi アシストをオフにする方法
最初の設定では、Wi-Fi アシストが「オン」になっています。
勝手にモバイルデータ通信に切り替わってほしくない場合は、Wi-Fi アシストを「オフ」に設定しましょう。
まず、「設定アプリ」から「モバイルデータ通信」をタップします。

ずーーっと下の方にある”Wi-Fiアシスト”を「オフ」にすれば完了です。

これで、「モバイルデータ通信を使いすぎて、通信速度制限に引っかかってしまった!」「海外旅行中にWi-Fi接続していたはずが、勝手にモバイルデータ通信になって高額な請求がきた」という事態を回避できます。