新しくiPhoneを購入した!
そんなときに同時加入するのが、Appleが公式で提供する保証サービス「AppleCare+」です。
僕も9ヶ月ほど前にiPhone 11を購入した際は、当たり前のように2万680円(税込)を支払って盗難・紛失補償が付いたプランに加入しました。
しかし、最近になってAppleCare+以外にも『モバイル保険』という安くて補償の手厚い保証サービスがあることを知りました。
そして、AppleCare+の解約について調べていると「残存期間に応じて返金対応してもらえる」という表記が見つかりました。
この記事では、iPhoneの「AppleCare+」を電話解約して返金を受けるまでの手順などを解説していきます。
目次
AppleCare+とは
まずは、AppleCare+について簡単におさらいしましょう。
AppleCare+とは、Appleが公式で提供している保証サービスです。
通常、iPhoneを購入した場合は、
- 1年間のハードウェア製品限定保証
- 90日間の無料電話サポート
の保証サービスが標準で付いています。
この保証期間を2年に延長できるのが、AppleCare+となります。
修理代金が大幅割引される
AppleCare+に加入していれば、万が一、iPhoneが故障しても安い料金で修理してもらうことが可能です。
未加入 | AppleCare+ | |
---|---|---|
画面の修理料金 | 42,800円 | 3,700円 |
バッテリー交換料金 | 7,400円 | 無償 |
その他の損傷 | 83,800円 | 12,900円 |
※iPhone 14のケースです。機種によって修理代金は変わります。
※バッテリー交換は、蓄電容量が本来の容量の80%未満になったときに利用できます。
盗難・紛失プランも用意されている
AppleCare+は、2,000円を上乗せすることで「盗難・紛失プラン」にグレードアップすることも可能です。
本プランでは、iPhoneが紛失したり盗まれたりした場合に新しいiPhoneと交換することができます。
未加入 | AppleCare+ | |
---|---|---|
盗難・紛失 | 対象外 | 12,900円(税込) |
AppleCare+は途中解約で返金を受けられる
AppleCare+の保証期間は2年です。
その間に解約する場合は、すでに一括で支払った金額の一部を返金してもらうことが可能です。
Appleの公式サイトでも次のように案内されています。
購入後 30 日以内に AppleCare プランを解約される場合は全額返金いたします。ただし、すでにご利用になったサービスの対価は差し引かせていただきます*。
購入後 31 日以降に AppleCare プランを解約される場合は、プランの保証残存期間の割合に基づいて按分計算した金額から、すでにご利用になったサービスの対価を差し引いた残額を返金いたします。
出典:Apple「AppleCare プランを解約する/プランのお支払い方法を変更する」
返金額の計算方法
AppleCare+の解約に伴う返金額については、AppleCare+ 利用規約で詳しく案内されています。
本プラン購入日からの本プラン期間の残存期間に応じて、元の購入金額から (a) 解約料として残存期間相当額の 10 %、および (b) 本プランにおいてお客様に提供された利益の対価を差し引いた金額がお客様に返金されます。
出典:Apple「AppleCare+ 利用規約(2020年7月14日以前)」
つまり、AppleCare+の保険料の総額から残っている保証期間に応じて返金額を日割で計算します。
そこから
- 解約料の10%
- すでに受けた保証より利益の対価(本来かかる修理代と自己負担額の差額)
を差し引いた額が最終的な返金額となります。
実際、AppleCare+を解約して1万円の返金を受けた
AppleCare+を解約する際は、次のものが必要となります。
- AppleCare+の契約番号
- iPhoneのシリアル番号(IMEI) または 購入時のレシートの原本
- 返金を受ける際の金融機関の口座番号
※契約番号やシリアル番号は『Appleのマイサポート』から確認可能です。
※手元にiPhoneがある場合は「設定アプリ」→「一般」→「情報」からシリアル番号を確認できます。
Appleのサポートに電話
AppleCare+を解約する場合は、Appleサポート(0120-277-535)に電話する必要があります。
Apple公式サイトの『サポート』から電話サポートの予約をすれば、都合のよい時間帯に電話してもらうことも可能です。
Appleのアドバイザーに電話が繋がったら「AppleCare+を解約したい」という旨を伝えましょう。
ここで
- AppleCare+を解約する理由
- iPhoneのシリアル番号
を聞かれます。
さらに担当部署に電話が引き継がれて「電話番号」「名前」「住所」「AppleCare+の契約番号」を伝えていきます。
返金額の概算を教えてもらえる
一通り内容を伝えたらAppleCare+の解約に伴う返金額の概算を教えてもらえます。
今回は、9,300円に消費税を含んだ金額と伝えられました。
返金額に問題がなければ、振り込みの金融機関の口座情報を伝えましょう。
通話を切ってから数十分後に「請求金額のお知らせ」というメールが届きました。
返金額は、9,354円に消費税935円を加えた10,289円となりました。
AppleCare+とモバイル保険の比較
冒頭でもお伝えしたとおり、今回は、iPhoneの保証サービスを「AppleCare+」から「モバイル保険」に変更するために解約・返金手続きをしました。
では、モバイル保険に変更することで、どのくらいお得になるのでしょうか?見ていきましょう。
次は、iPhone 14のAppleCare+とモバイル保険の比較表です。
AppleCare+ (盗難紛失プラン) |
モバイル保険 | |
---|---|---|
保険料 | 月額1,280円 (一括払い2年間で25,400円) |
月額700円 (2年間で16,800円) |
補償期間 | 2年間 | 永続 |
補償回数 | 最大2回 | 無制限 (年間10万円まで) |
電話・チャットサポート | ◯ | ー |
バッテリー交換 (自己負担額) |
無償 | 対象外 |
画面の損傷 (自己負担額) |
3,700円(税込) | 0円 (年間10万円まで) |
その他の損傷 (自己負担額) |
12,900円(税込) | 0円 (年間10万円まで) |
修理不可・壊滅的な損傷 | 対象外 | 最大25,000円まで補償 |
紛失・盗難 | 自己負担12,900円で新しい端末に交換 | 最大25,000円まで補償 |
補償台数 | 1台 | 最大3台 |
※iPhone 14の保証内容で比較しています。
保険料が安い
まず、一番のメリットは保険料が安い点です。
モバイル保険は、AppleCare+(盗難紛失プラン)と比べて2年間で8,680円の保険料を節約できます。
さらにモバイル保険は、新規取得した日から1年未満であれば加入することが可能です。
そのため、iPhone標準のメーカー保証である「1年間のハードウェア製品限定保証」が終了するタイミングで加入すれば、さらに保険料を節約することもできます。
補償時の自己負担がない
モバイル保険は、年間10万円まで何回でも補償を受けることが可能です。
AppleCare+では、修理を受けるときに最大12,900円の自己負担が発生します。
一方、モバイル保険であれば、年間10万円までは自己負担が発生しません。
例えば、2年間に「画面の損傷」と「その他の損傷」によりiPhone 14の修理を依頼した場合は、次のようになります。
AppleCare+ (盗難紛失プラン) |
モバイル保険 | |
---|---|---|
保険料 (2年間) |
25,400円 | 16,800円 |
画面の損傷の修理費 | 3,700円(税込) | 0円 (24,800円を全額補償) |
その他の損傷の修理費 | 12,900円(税込) | 0円 (42,800円を全額補償) |
総額 | 42,000円 | 16,800円 |
上記の料金シミュレーションでは、モバイル保険の方が25,200円も安くなる結果になりました。
最大3台まで補償を適用できる
モバイル保険では、最大3台(主端末1台、副端末2台)まで保証サービスを受けることができます。
2台目以降は副端末扱いになることから補償額も年間で最大3万円(主端末は最大10万円)と下がってしまいますが、もともと価格の安い製品であれば補償をフルに使えるでしょう。
例えば、
- iPhone
- Apple Watch
- AirPods Pro
にそれぞれ「AppleCare+」を付けていた場合は、モバイル保険にまとめることで大きな保険料の節約になります。
もちろん、万が一の故障時も全て合わせて年間10万円以内であれば、自己負担なしで受けることも可能です。
\端末3台、年間10万円まで自己負担なしで補償!/