AirPAY(エアペイ)の審査に落ちた原因は?審査基準を確認しよう

大手リクルートが提供するモバイル決済サービス”AirPAY(エアペイ)”

AirPAYを導入することにより

  • クレジットカード
  • 電子マネー
  • QRコード・バーコード

といったあらゆるキャッシュレス決済に対応可能です。

この記事では、AirPAYの審査申込み方法や基準などについて詳しく解説していく解説していきます。

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AirPAYの審査申し込み方法

まずは、AirPAYの審査申し込み方法を見ていきましょう。

AirPAY(エアペイ)の申し込みページ』に移動してから「個人・法人」「開店済・未開店」を選択してから「申し込みをはじめる」をクリックします。

「AirIDの新規登録」をクリックして必要事項を入力していきます。

AirID(アカウント名)、名前、メールアドレス、パスワード、店舗情報(店舗名、業種、電話番号、住所)を入力していきましょう。

必要書類

必要事項の入力が完了したら審査に必要となる

  • 本人確認書類
  • 許可証・免許証
  • 店舗確認書類

をアップロードしていきます。

AirPayの審査申し込みに必要な書類は、個人・法人、業種によって異なってくるので、あらかじめ確認しておきましょう。

本人確認書類

個人事業主 法人
次のいずれか1点
・運転免許証
・運転経歴証明書(2012年4月1日以降に発行)
・健康保険証
・パスポート(日本国政府発行)
・住民票
・住民基本台帳カード(顔ありタイプ)
・在留カード
・特別永住者証明書
・登記簿謄本
※履歴事項証明書または現在事項証明書の全ページ

許可証・免許証

AirPAYを導入する業種によっては、次の許可証・免許証が必要になります。

バー、キャバレー、スナック、クラブ、ダンスホール、ライブハウス 飲食店営業許可
ペットショップ 動物取扱業登録証(販売)
ペットホテル 動物取扱業登録証(保管)
まつ毛エクステ 美容所の開設届
美容師免許
ヘアエクステ 美容所の開設届
美容医療(美容皮膚科・美容外科など)メンズクリニック 医師免許
タクシー 一般乗用旅客自動車運送事業許可証
運転代行 運転代行業者認定証番号
古物を扱う店舗 古物商許可証
設計・インテリアデザイン 建築士免許

店舗確認書類

店舗確認書類(写真や資料)は、店舗URLの有無、店舗の開店、未開店によって異なってきます。

開店済 未開店
店舗HPあり 店舗情報書類不要 ・店舗名(看板など)を含む店舗入り口の画像
・店舗建物全体の外観画像
・取扱い商品・サービスが確認できる店内全体の内観画像
店舗HPなし ・店舗名(看板など)を含む常設店舗入り口の画像
・店舗建物全体の外観画像
・取扱い商品・サービスが確認できる店内全体の内観画像
・店舗名、店舗住所、店舗電話番号が確認できる資料
・お取り扱いの商品・サービス内容、価格(販売方法)が確認できる資料

※店舗完成前、屋外販売、移動販売、イベント出店の場合は、店舗確認書類が若干変わってきます。

※AirPAYの審査申し込み日から30日以内に審査書類提出やAirペイからの確認について返答をしなかった場合は、申し込みがキャンセルされるので注意しましょう。

AirPAYの審査期間

AirPAYの審査申し込みの入力と必要書類をアップロード提出したら、最短3日で審査は完了します。

AirPAYの審査申し込みはオンラインで完結します。

郵送によるやりとりがない分、審査期間を短縮できるのは大きなメリットです。

無事に審査を通過すれば、

  • カードリーダ
  • 操作マニュアル
  • 加盟店ステッカー
  • iPad(キャッシュレス・消費者還元事業者の登録申し込み)

が届きます。

お手持ちのiPadまたはiPhoneにAirペイアプリをダウンロードしてから初期設定・トレーニングモードを行いましょう。

その後、審査完了から10日程度を目安に利用開始メールが届き、AirPAYの導入が完了します。

決済ブランドごとに審査期間は異なる

Airペイの審査期間は、決済ブランドごとに異なります。

審査期間が最短3日、審査完了から10日程度で利用開始になるのは、VISA、MasterCard、UnionPay(銀聯)の決済ブランドとなります。

その他の決済ブランド(JCB、American Express、Diners Club、Discover、交通系電子マネー、iD、QUICPay)については、審査期間と利用開始期間に差があります。

また、Airペイ QR(スマホ決済)については、VISA、MasterCard、UnionPay(銀聯)の審査完了後に審査が開始されることになります。

出典:Airペイ

Airペイの審査期間は、クレジットカードの決済ブランドによって異なります。

日本でよく使われるクレジットカードの「JCBブランド」は、通常より長い傾向があるので注意が必要です。

AirPAYの審査基準

AirPAYの審査についてネットの口コミを調べると、次のような声がありました。

審査通りませんでした

審査落ちた・・・刃物販売はダメらしい・・・

今まで色々なビジネスをして審査に落ちたことないけど、AirPAYには落ちてしまった

中には「クレジットカード(VISA / Master Card)は審査通過したけど、iDは審査不合格だった」と決済方法ごとに審査結果が異なるケースもありました。

では、AirPAYの審査に落ちてしまう原因は何でしょうか?

3つのポイントを見ていきましょう。

  1. 実店舗
  2. 業種・取扱商品
  3. クレジットカード加盟店の信用情報
AirPAYの加盟店審査では、株式会社リクルートライフスタイルと決済サービス提供会社(VISA、JCB、MasterCard、iD、d払い、PayPay、LINE Payなど)で2重の審査が行われます。

実店舗

AirPAYでは、実際に店を構えて品物を販売している実店舗ではなく、

  • 屋外販売
  • 移動販売
  • イベント出店

であっても導入することが可能です。

ただし、実店舗と比べると情報を細かく伝える必要があり、審査も厳しい傾向があるようです。

AirPAY側が求める書類を提出できなかったり、データが不十分だと審査に落とされてしまうので注意しましょう。

店舗が開店していない”未開店”の状態であっても申し込むことは可能ですが、審査に通過することは難しくなります。

確実にAirPAYを導入したいのであれば、店舗開店後や経営実績を積む。

または、簡単でも良いのでホームページしたり、ポータルサイト(ホットペッパー、食べログ、ぐるなびなど)を利用して店舗の情報を公開するなどしてから申し込むことをオススメします。

業種・取扱商品

AirPAYでは、取扱商品等が加盟店規約に違反していないかを厳しくチェックします。

以下の商品・サービスは取り扱いが禁止と明記されているので、審査申し込みをしてもほぼ確実に落とされます。

Airペイ加盟店は、第4条第1項又は第7条の届出の有無にかかわらず、以下の商品等の取引を行ってはならない。

  1. 公序良俗に反するものまたはそのおそれのあるもの
  2. 銃砲刀剣類所持等取締法・麻薬及び向精神薬取締法・ワシントン条約その他の関連法令、条例等又は国際条約の定めに違反するものまたはそのおそれのあるもの
  3. 第三者の著作権・肖像権・知的所有権などの権利を侵害するものまたはそのおそれのあるもの
  4. 商品券・プリペイドカード・印紙・切手その他の有価証券、金地金、換金性のあるポイント、電子マネーのチャージ
  5. 特定商取引法第41条第1項に定義される「訪問販売」「電話勧誘販売」「連鎖販売取引」「特定継続的役務提供」「業務提供誘因販売」に該当するもの
  6. 「特定継続的役務提供」に該当しない商品等で、商品等を複数回に渡り又は継続的に引渡し又は提供するもの。但し、次項に定める条件をすべて満たすものを除く。
  7. 本規約末尾の別表第3号に定める商品等その他のRCL又は決済サービス提供会社等が不適当と判断したもの

出典:Airペイ加盟店規約

(6)の特定継続的役務提供には、

  • エステティック
  • 美容医療
  • 語学教室
  • 家庭教師
  • 学習塾
  • 結婚相手紹介サービス
  • パソコン教室

の7業種が該当します。

これらの業種は、継続的にサービスを受けてみないと効果があるかどうか判断ができないという特徴があります。

例えば、身体が美しくなることを期待してエステティックサロンに通う場合、たった1日で目に見える効果がでないことは容易に想像できます。

そのため「巧みな営業トークに乗せられて長期契約をしてしまったが、自分に合っていないのでクーリングオフ・中途解約・キャンセルをしたい。」といったトラブルが多い傾向があることから、審査合格には条件が付いています。

特定継続的役務提供が認められるケース

以前は、特定継続的役務提供は、原則審査に通過しませんでした。

2022年7月1日の改定により次の条件に当てはまっていれば、特定継続的役務提供でも審査に合格します。

  1. その取引にかかる商品等を複数回に渡り又は継続的に引渡し又は提供する期間が、1年を超えないものであること
  2. その取引にかかる契約内容に、カード会員からの中途解約を定めた規定(中途解約時点以降の商品等の未引渡し分又は未提供分について返金する旨の規定を含む。)があるもの
  3. その取引の契約締結後でかつ、Airペイ加盟店がカード会員に対して当該取引にかかる商品等の引渡し又は提供が全く行われていない場合において、カード会員が当該取引にかかる契約を解除又は解約した場合、当該取引にかかる取引代金相当額全額の取消しを行うこと

出典:Airペイ加盟店規約

※2022年6月末までに申し込んで審査落ちした場合でも上記に当てはまっていれば再申し込みにより審査に通過する可能性があります。

同一店舗内であっても業種が異なる場合は、業種ごとに申し込みが必要となってくるので注意しましょう。

仮にエステティックサロンのような継続的に行う取引を行っている場合は『Square(スクエア)』を申し込む必要があります。

クレジットカード加盟店の信用情報

過去にクレジットカードの加盟店だった場合は、加盟店信用情報機関(JDM、JCCA)に信用情報が登録されています。

AirPAYに審査申し込みをすると信用情報を照会して

  • お客様とのトラブルの有無(例:理由のないクレジットカード取引の拒否、現金払いと異なる代金の請求)
  • 決済サービスとのトラブルの有無(例:販売以外の架空取引、金融取引)

などの履歴を確認することになります。

以前、上記のトラブルなどが元となり、クレジットカード加盟店を強制的に退会させられた場合は、その履歴が残っているので審査に落ちる可能性が高まります。

お客様がクレジットカード決済をした場合は、店舗側は決済手数料を負担しなければなりません。

しかしながら、その決済手数料の負担をクレジットカード払いをしたお客様に請求する行為(例:キャッシュレス決済時は◯%上乗せする)は、ほとんどの加盟店利用規約で禁止されているので注意しましょう。

ただし、一部の家電量販店が行っている「現金払い」と「キャッシュレス決済」でポイント還元率を変更する行為は、グレーな位置づけとして黙認されているようです。

その他、AirPAYを運営している「リクルート」の提供サービスで過去にトラブルがあった場合も審査に落ちる可能性が高くなります。

例えば、

  • ホットペッパー
  • じゃらん
  • ホットペッパービューティー
  • ポンパレモール
  • スーモ

などがリクルートが提供するサービスとなります。

AirPAYから審査結果が届かない原因

AirPAYの審査を申し込んだ場合は、最初に「【Airペイ】Visa/Mastercard(R)ご利用審査完了のお知らせ」が届きます。

2週間を過ぎてもメールが届かない場合は、

  • メールアドレスを間違えて申し込んでいる
  • 迷惑メールフォルダやゴミ箱に振り分けられている

といった原因が考えられます。

審査結果のメールは「@airpayment.jp、@support.airpayment.jp(Airペイ)」「@mp.airregi.jp(Airペイ QR)」で届くので、ドメイン受信設定を許可しておきましょう。

審査状況の確認について

AirAPY公式サイトでは、審査状況の確認について次のように記載されています。

審査完了予定日についてはお答えすることができません。あらかじめご了承ください。

なお、申し込みから起算して1ヶ月以内に審査書類提出やAirPAYからの確認事項について返答をしない場合は、申し込みがキャンセル扱いとなるため注意が必要です。

AirPAYの審査に落ちたときの対処法

AirPAYに審査申し込みをして書類や許可証の不備などを理由に落とされた場合は、再審査をしても通過する望みがあります。

単純な入力ミスについては、メールで指摘が入るので1か月以内に返信すれば再審査が行われます。

しかし、

  • 業種
  • 取扱商品・サービス

を理由に落とされば場合は、AirPAYについては諦めるしかありません。

他のモバイル決済サービスを選択することをおすすめします。

Square(スクエア)

Squareは、Twitterの創業者である「ジャック・ドーシー」が開発したアメリカ発のモバイル決済サービスです。

アメリカでは、ダントツのシェアを誇り、多くの店舗で支持されています。

現在は、

  • クレジットカード決済(Visa、JCB、Mastercard、American Express、Discover、Diners Club)
  • 電子マネー(Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん、iD、QUICPay、)
  • スマホ決済(PayPay)

に対応しています。

日本では、三井住友フィナンシャルグループと提携して進出しており、積極的なテレビCM・広告活動から加盟店数を伸ばしています。

加盟店審査については、国内企業と比べると審査が緩い傾向があり、特に零細企業にとっては大きな味方です。

ネットの口コミを見ても、

AirPAYは審査に落とされた・音沙汰がないが、Squareは即審査に通った

という声が見られます。

審査期間は短く、最短3日でキャッシュレス決済を導入することが可能です。

STORES 決済(旧:Coiney)

STORES(ストアーズ)は、東京都渋谷区に本社を置く日本発のモバイル決済サービスです。

テレビCMにより知名度を上げており、多くの導入実績があります。

初期費用 実質無料
月額料金 無料
決済手数料 1.98~3.74%
振込手数料 条件付きで0円
入金サイクル 最短翌々日

※医療、美容室・床屋、クリーニングの業種はクレジットカードの決済手数料が優遇されます。

決済方法は、

  • クレジットカード(Visa、JCB、Mastercard、American Express、Discover、Diners Club)
  • 電子マネー(Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん)
  • スマホ決済(WeChat Pay)

合計16種類に対応しています。

VISA、MasterCardについては、一括払いに加えて、他のモバイル決済ではあまり対応していない”2回払い”や”リボ払い”も利用可能。

特に高額商品取り扱い店舗におすすめです。

また、中国を中心に世界で8億人・年間決済額700兆円以上の利用を誇る決済サービス「WeChat Pay」にも対応。

中国インバウンドを取り込みたいなら、是非とも対応しておきたい決済方法と言えます。

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PayPay

PayPayは、ソフトバンクグループが提供するスマホ決済サービスです。

購入金額の最大20%還元の

といったキャンペーンを打ち出したことから、たったの7ヶ月あまりで登録者数666万人超の驚異的な成長と遂げています。

PayPayでは、

  • スマホ決済サービス「PayPay」のみ

の取り扱いとなっており、クレジットカード決済は非対応です。

ただ、審査基準も緩くなっており、初期費用や月額料金が0円という大きなメリットがあります。

Square AirPAY PayPay
提供元 スクエア
(アメリカ)
リクルート
(日本)
ソフトバンク
(日本)
初期費用 7,980円 実質無料 無料
月額料金 0円 0円 0円
決済手数料 3.25~3.95%
(小数点以下は四捨五入)
3.24~3.74%
(小数点以下は切り捨て)
1.60~1.98%
(小数点以下は切り捨て)
振込手数料 0円 0円 0円
入金サイクル 翌日振込 最大で月6回 月1回
※翌日入金は振込手数料あり

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最後に

AirPAYは、クレジットカード、電子マネー、QRコード・バーコードといった多様な決済方法に対応していることから導入を検討する方も多いでしょう。

しかしながら、

  1. 実店舗
  2. 業種・取扱商品
  3. クレジットカード加盟店の信用情報

といった審査基準が設けられており、他社と比べても若干厳しい傾向もあります。

まずは、AirPAYで申し込んで審査落ちをしたら、あきらめずに比較的審査のゆるい他のモバイル決済サービスを申し込むと良いでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

サラリーマンをしながら、当ブログを運営していましたが、2018年に独立し現在はフリーランスとして活動しています。今まで、数々のWebサイト・ブログを構築してきました。このブログでは、今までの経験で得た知識を活かし、Web制作・SEO関連を中心に、最新のIT関連ニュースを発信。また、ファイナンシャル・プランナー技能士の資格を活かして金融関係の情報も発信しています。